夢や目標を支援するサービスを作りたい。引退したスポーツ選手の活躍をアシスト! リスタンダード株式会社 新井社長

元プロサッカー選手であった彼が起業しようと思った理由とは。アスリートのセカンドキャリア支援事業を手がける、新井社長をインタビューしました。
人物紹介:新井社長
アスリートのセカンドキャリア支援を行う会社のトップ。自身がプロ選手だった経験から、「アスリートのキャリアを支える環境を確立する」という重要なゴールに向かってひた走る。

 

人物紹介:金谷
起業家専門インタビューアー。スポーツに関してはアマチュアだが、休日は朝テニス/昼草野球/夜フットサルと勢いだけでスポーツはしごする胆力を持つ。インタビューの中から自分のセカンドキャリアも見出してもらおうと目論んでいる。

元アスリート選手の需要と活躍

リスタンダード株式会社は、体育会人材のキャリア支援だと伺っています。その具体的な事業内容と、クライアントの方達はどのような方が多いのかをお聞かせいただけますか?
メインでアスリートのセカンドキャリア支援を行っています。引退したスポーツ選手のその後を追うのが僕らの仕事です。

平均で26〜7歳で引退してしまうのですが、ビジネスで活躍していたり起業している人が居る中に、未経験者として入ることの支援をしています。

クライアントは、明確なビジョンを持った意欲のあるベンチャーさんが多いです。スポーツ選手だった方の、アスリート時代に培った集中力や忍耐力を買って、採用しているようです。

2015年に立ち上げられて3年以上経つと思うのですけど、心に残ってる案件や支援先、ユーザー等はいらっしゃいますか。
創業期からお付き合いのある企業でしょうか。アスリートセカンドキャリアのビジョンにすごく共感していただいて、そちらの企業には弊社から20人以上入社しています。

拠点を沢山お持ちの企業なんですが、以前は体制がバラバラだったらしいんです。「何か繋げられるモノは無いか」と考えた時に、各拠点にオピニオンリーダーのような面白い人を採用すれば上手くいくのでは?と思い付きアスリート採用に辿り着いたのだそうです。

実際、各拠点にサッカーやラグビー、野球の選手だった方が入社したことで社内のムードが高まったとか。さらに、採用された方の能力を旨く活かしたフットサル大会が開催されてます。

そんな風に、組織の文化やイベントごとを作り上げて、さらに一員となって活躍している姿を見るのは感動的でしたね。

立ち上げ当初、パートナーや出資者といった方は誰かいらっしゃったのですか?
以前の代表でした、細井がパートナーについてくれています。メインの事業はほぼ僕が担当していたんですけども、経営部分においてまだまだ弱かったので。

事業内容にも大きく賛同してくれていて、一緒にやってくれて助かっています。

細井さんとはどのような方なのでしょうか?
コンピューター会社の社長ですね。
昔からのご縁だったんですか?
いえ、たまたまです。一緒にやってくれるパートナーを探してたんですよ。

いくつか声を頂いた中で、重要視したのはキャッシュ部分だったんです。

前職で営業力って大事だなと思っていたんですね。会社をうまく回すためのキャッシュフローだったり、会社の方針だったり。

きちんとお金の流れが見えていれば会社って潰れないなと。新井さんとはその点で合致しました。

現在は事業、体育会まわりの中心部分は新井さんがやられて、その他の守りの部分は?
今までやっててもらったのですが、ここに来てようやく代表変更出来そうです。

プロサッカー選手からの転身。そのきっかけとは。

話は遡りますが、大学時代プロサッカー選手から経営者を目指すようになったきっかけは何だったんでしょうか?
僕、求める価値がものすごく大事だと思っているんですね。

海外のサッカー選手と日本のサッカー選手の平均年収を見比べた時に、明らかに日本のサッカー選手の方が低いんですね。

それはつまり、今日本人が僕個人に求めている価値だと思ったんです。そして、今の年商と現役でサッカーをやっていた時の年収を比べると、圧倒的に今の方が高い。

サッカーでは人に夢や感動を与えるのが選手の役割なんですけども、同じイメージでビジネスに取組めば、全く同じ現象が起きるんじゃないかなと。

サッカーで求められる自分の価値をいっそのこと見切って、仕事に活かそうと思ったのがきっかけです。

経験が増えて選択肢が増えてくると、このまま頑張り続けるか、辞めて別の方法で活躍するのか、そこで悩む人もたくさんいそうですね。
そうですね。そこで人手不足と言われている問題点を解決するには、「意味報酬」って大事かなと考えたんです。この仕事をやっている意味とかこの仕事をやっているからこそ、というところにフォーカスをあてるのがいいかなと思ってるんです。

仕事をお金を稼ぐ手段と思ってしまったら、収入がドンドン減ってしまって続ける事が難しくなってきますし、今ある有料のサービスも今後は無料化されていくと思うんです。そうなって来た時に、お金よりも質の高い対価が意味報酬かなと。

ただ、そこで更に経済報酬を求めていったら、海外には勝てないんじゃないかなと思っていて、なかなか難しいことなんですけど。

なるほど。

話は更に遡るんですが、元々サッカーを始めたきっかけや、当時影響を受けた人はいらっしゃったんですか?

サッカーを始めたきっかけはJリーグの開幕も近かったので、カズさんに憧れて。そういうのがきっかけですね。

小学校4、5年生から始めたんですけど、途中で眼底骨折って言う特殊な骨折をしてしまったんですよ。6年生の時に骨を除去するための手術をしたんで、実質僕が始められたのは中学校一年生の頃ですね。

そうなんですね。
そこから選抜に選ばれたり、各種別の選抜代表に入ったりするようになって。
お家の人はサッカー好きだったんですか?
それが、全然ないんです。母親は卓球で父親はキャンプが好きな、アウトドア派でした。母の卓球も目茶目茶上手いわけじゃないですけど、スポーツの血筋は母譲りですかね。
そうなんですね!海外プロまで行っていたので、もっと早い小学校前半とか、幼稚園頃からだったのかと思っていました。
僕自身は、何歳までにこれを達成しようという目標を決めてました。ここまでに選抜に入るとか、ここまでにこれをできるようにするとか。毎日ノートに記録をして、反省とPDCAをずっと回しているってのはありますね。

あとはひたすら上手な人の真似をしました。僕のプレーにはこれというズバ抜けた特徴がなかったので、自分とプレースタイルの似ている人達のネット動画やビデオを見たり、同級生や年下の真似さえも厭わなかったです。

それが大事だと思ってるんで、取り入れられる事は全て取り入れてサッカーやってました。自分で伸び代を見出せないなら真似してみた方が早いと思うんです。

それは、仕事始められてからも実践している事ですか?
そうです。これからは自分自身でも考えていかなければいけないところですけど、その経験自体は、今仕事に活きていると思います。

「意識を変える」個性を認めるために必要なもの

これから代表変更されたりと会社の動きも多いとは思いますが、前回お会いした時にお伺いした、新しいプロジェクトについてもお聞かせいただけますか?
今僕らが興味を持ってるのがスポーツ選手のメンタルヘルスの部分です。

日本人の過去の話に遡っちゃうんですけど、マッカーサーが憲法教育論を作って、日本に心理学っていうものを定着させない文化を作ったんですよ。

それは第二次世界大戦時の、真珠湾攻撃のことが背景にあるんです。この小さい島国があの大きなアメリカを脅かした事に対して、どこの世界から見ても一番危ない国だと認識されたんですね。

この国の人に個性を持たせたら、もっと危ない国になるのではと恐れて、日本では心理学が必須でない、個性の力を持たせない方向へ持っていったんです。今となっては、集団行動って日本と北朝鮮しかないんですよ。他の国では見たことないですよね、軍隊で動くところ。

確かにそうですね。
例えば「右向け右」。それをアメリカでやると言った瞬間に、「なんで?」って聞くんですけど、日本人はみんながやってるからって理由がなくても実行するんですよね。

凄いと思うと同時に、これでは個性がでない、いくら教育論を変えてもそこは難しんじゃないかなと思ったんです。

そこに寄り添うサービスとして今、メンタルヘルスでイエティのカスタマーと、メンタルトレーナーを近づけるサービスを展開していこうかなと考えています。

そのプロジェクトを含めて、これからどのように事業を展開していく想定ですか?
基本的には、セカンドキャリア事業自体に価値があるかっていうとそうは思っていなくて、自身でキャリアを選択できたり、自身で判断してアクションを起こす事まで作っていくべきだと感じているんですよね。

その過程の中で必要になってくるのは確実に教育だと思うんです。ただ、その教育は僕らが介入するよりも、1999年ぐらいから行われているキャリア教育というものがあるので、それを見つつ改善していこうかと思っています。

僕らは、相手が個性の主張自体が消えないとか、自分の目標とか夢を掲げた時に、それを支えられるサービスを作り続けたいなって思っています。

メンタルヘルスの事業を展開して、最終的には教育機関としてスポーツ選手はどんなメンタリティーでスポーツをやり続ければいいのか、どういう考え方を持つべきなのか、というところをスポーツの技術とセットで教育機関まで持っていきたいと考えているところです。

スポーツ用の教育ですね。
はい。そこまで一貫していくことで、セカンドキャリアなどのしがらみが無くなってくるのかなと。

今、僕らの活動としては交流会を開催して、スポーツ選手とビジネスマンや経営者さんとの接点を持ってもらているところなんですが、やはりまだプレーに関するようなスポーツの話しかされない。

そこを埋める、今この場で何をするべきかの選択肢を持たせるには、やはりメンタルの部分が付随される訳です。その意識を僕らが変えていく必要があるかなと思っているんです。

その交流会のイメージ分かります。経営者側もついそっちの方に興味を示してしまうんですよね。
経営者側もスポーツマンも、交流会に来ている意味というのを意識していないんですよ。

僕というブランドを上手く使って一緒にビジネスできませんか?と持ちかける人がいても、ほんのひと握りなんですよね。

スポーツ選手の価値って宣伝広告としての効果じゃないですか。現役の時からそういう事を選手自身がもっと考えられる様になれば、僕らって必要なくなると思うんですよね。もしくは紹介の仕方もレベルが上がると思うんです。

これは学生も同じです。知識がない分、良くも悪くも社会人から聞いたことはすべて正しいと思っちゃったり、夢を持ったらダメだと思い込んでいたり。

やりたい事を聞いても、何がしたいかわからない、よく分からないというんです。

でもじゃあ好きな芸能人はと聞けばちゃんと答えが返ってくる。その人と付き合いたいと考えたら、それも一つの夢じゃないですか。

ちゃんと答えは持っているはずなのに、出る釘は打たれるという文化のせいで表に出せずにいるんです。そういう個性を表現するという支援の一つに、メンタリストは関わってくれるのかなと思っています。

後は、もう一つは教育の部分ですね。僕らは学生と企業を繋げるライブ配信動画を作ろうと思っています。配信時間を決めて企業がライブ配信しているものを学生が見て、コメント打ちながらリアルタイムで答えていくといったサービスを作ろうかと。

そうすれば、住んでいる場所を問わず、その場で就職活動とキャリアのオールマイティーが見つけられるサービスが出来ると思うんです。

出会いによってしか分からないですもんね。
そうですね。リアルに会わないと。

思ったタイミングがチャンス

これから起業したいとか、好きなことを仕事に取り入れられる人になりたいとか、そういう人たちに向けてメッセージや応援の一言は何かありますか。
本田圭佑選手と同じ事言いますけど、僕も「時間が無いよ」とはよく言います。

過去の偉大な人達って、30代で文化作ってるんですよね。坂本龍馬だって30歳で死んでますし。

そう見た時に、なかなか時間が無いんじゃないかなって思ったんです。迷ってるんだったら一回やってみようと。

失敗したって、30代なら間に合うじゃないかと思いますね。

うん、うん。
僕はよく、サッカー選手時代にコスタリカを選んだ理由を聞かれるんですけど、行かないで後悔するより、行って後悔した方がいいなと考えたからなんです。結果としてやはり行ってよかったですし。

起業のタイミングも3年働いてからの方がいいんじゃないとよく言われたんですけど、2年目で踏み切って良かったと思っています。

「思ったタイミングがチャンス」だったりしますし、時間は限られているので。

明日死んで後悔無いように生きるには、今の自分の選択がベストかどうか考えられれば、僕はいいんじゃないかなと考えています。

ありがとうございました。

あっという間にお時間になってしまいました。以上でインタビューは終了とさせていただきます。

184 Views 0
応援する