誰でも金融にかかわれる⁉金融を”再開発”する 株式会社FINATEXT 林社長

一般の方々でも金融に触れられるように「あすかぶ」や「かるFX」などのサービス開発を進めていらっしゃる林さんへのインタビュー。起業までの経緯や経営スタンスを伺いました。
人物紹介:斉藤
ほっこりする世界観が好き。最近料理を始め、みじん切りを覚えた。

 

人物紹介:林社長
東京大学経済学部卒業後、英ブリストル大学のComputer Scienceを経て、日本人初の現地新卒でドイツ銀行ロンドン支社に入社。ドイツ銀行ロンドン投資銀行本部機関投資家営業 GCI Asset Management ヨーロッパ大陸日本プロダクト営業統括を経験。2013年、株式会社Finatextを創業。

起業のキッカケ

今のビジネスをされたきっかけを教えてください。
もともと、新卒の仕事がロンドンでスタートした投資銀行だったんですが、日本のプレゼンス(立場)が下がっていました。

いろいろ世の中に課題があると思うんですが、高齢化やデフレなど世の中には色々な課題があると思うのですが、その中で日本の株式市場がうまくいっていないと感じていました。

当時は日経が9000円を切るなど、今では考えられない世界でしたね。その中で「どうして日本の株式市場が見過ごされているんだろう」と歯がゆい思いをしていました。

それはきっと投資などの金融市場へ参加する人が日本には少ないから、結局日本は貯蓄に身を置いて投資をしないのではないか、そこが問題なんじゃないかと気づきました。

勉強を!

それで一般消費者向けのサービスにされたんですね。

金融という分野を一般消費者向けのサービスにすることはとても難しいと思うのですが、林さんご自身がサービス設計をされたのでしょうか。

結構、僕自身がしましたね。僕はスタンスとして自分で手を動かしていました。

例えばアプリを触ってみてなどですね。

考えてほしいのですが、例えば、いいアイデアを思いついて起業するとするじゃないですか。

でも100%誰かがやっているので。

もっと厳しいこと言うと自分よりIQ高い人ってきっと無限にいるから。日本でもね。

稲盛和夫さんもよく言っているんですけど「人生の向かう方向って情熱と時間と能力」ってあって。能力が低いと思ったらシンプルに時間を五倍にするしかないんです。

そうですよね。

御社のアプリをダウンロードさせて頂いたのですが、僕みたいな素人からしても、アプリ内にコミュニティがあったりSNS機能もあったり、身近に感じるものはあったんですよね。

正直若年層ってお金に関しての知識がない人がほとんどだと思うんですよ。学ぼうと思っても学ぶ機会もないじゃないですか。

僕らがやっているSTREAMは20〜30代向けですね。日本で言うと、そもそも証券取引をやっている方々の年齢が高いので40代でも若いと言われているくらいなので、40代もターゲットに入れています。

大前研一さんも言っているんですけど、世の中で必要とされているのはITスキルと言語スキルと金融スキル知識です。

金融知識を得るためには勉強が必要です。投資をして現実には誰もが利益を出しているわけではありません。むしろ、損をしたという人の方が多いかもしれません。それは、投資の勉強を途中でやめてしまうからです。

ダイエットとよく似ているんです。ダイエットはどんな方法でも必ず効果があります。でも、効果が出るまで時間がかかるので、途中で挫折をしてしまいがちです。株式投資も、利益が出せるようになるまではそれなりの時間がかかるので、勉強が辛くなって途中で挫折をしてしまうだけなんですよね。

金融を勉強するためには実際に投資をしながら、コストをかけて、初めて数年経って差別化ができるんじゃないかなと思っています。

そのためにはお金の勉強すればいいとか言われてもピンとこないじゃないですか。

はい、まったくこないです。
究極勉強じゃなくて漫画とか読みたいじゃないですか。けどアリストテレスとかも言っていますけど、学習っていうのは基本苦痛を伴う物なんですよ。

でも苦痛を伴いながらも学習を続けられる人ってなかなかいないと思うんですよね。

だからなるべく毎日すこしでも触れさせておけるようなそういったサービスをやりたいなってずっと思っていたんですよ。

そうなんですね。

今までの話を聞いていると、経営に対してとてもストイックにされている印象を受けるのですが。

全然ストイックではないですよ。頭も良くないと思っていますし。

いかに自分より優秀な人に一緒に働いてもらうかを考えたり、自分の苦手な部分をどう理解してっもらって一緒に働くかということを意識しています。

チームはどうあってほしいか

なるほど。

会社の内部についても伺いたいのですが、CFOの伊藤さんのティール組織の記事ノートをみさせていただいたときに、やっぱりこれからの会社のあり方、結構細かいところまで体現されてるなと印象を受けたんですけがそれはどうしてですか。

社員が会社の一員としてドライブできるような環境をどう整えるかっていうとこですね。

多くの経営者は自分が何者なのか勘違いしやすい。「社長」という立場がそうさせるんですよ、きっと誰でもなると思います。

だから、社員には自分は「社長」という役割で偉くない、そう思ってもらえるようにこうなっただけなんです。だから、ティール組織にしようと思っていたわけではなくて、自然にそうなっていたんです。

それを一番はじめからやられてるわけじゃないですか。

その理由は何ですか。

僕はただこの会社を世界で一番にするにはどうしたらいいかっていうことを合理的に追及しているだけです。

僕はそんなにまだ強い人間じゃないんで。僕ももちろんそうですが会社も成長しないと無理だから。

そしたらそういう組織にしないといけないなと。

ありがとうございます。今後に関して会社としてどういう風にしていきたいと考えていますか。
会社としてどうしたいかっていうと働く仲間が大事なので。

まず従業員の報酬を上げたいなっていうところがあります。

そして従業員がやりたいことと会社がやってほしいことを合わせることですね。

誰もが意見を言える環境を作られていますが、人の話を聞くときに気を付けていることはありますか。
今事業で実績残しているとしても、僕の言っていることが正しいとは限らないじゃないですか。

自分からみて優秀かそうでないか、という、自分のものさしで見ないようにしています。

その人はその人ですごい考えてて、ただ実績が出てないだけかもしれないから。

そういう意識でいますね。

だからどんな人の話も聞くというスタンスなのですね。
そうですね。逆に偉い人にこびないですし、若い方の話も軽視したりしないですね。

事実は事実だから。本当、僕これ合理的だと思っているからやっているだけで全然かっこつけてやっているわけじゃないんですよ。

社長だからとプライドが邪魔したりする時代じゃないですよね、合理的にやっていかないと、いけない時代になってきたと思います。

起業していくには

そうなんですね!ありがとうございます。

拝見した記事で「起業するときには無理やり始めようとはせずにタイミングが合えば波に乗ったほうがいい」という考えであると。

あれはどういうことなんですか。

今の僕から見ていると起業することが目的になってしまって、起業して満足してしまう人が多すぎるんですよ。

起業しています、ってなんも偉くないからね。それってできるじゃんって。登記したら終了っていう感じなので。

それで終わりではなく勝たなきゃ意味なくて。勝つっていうとあれだけど成功するために自分の自己達成をしていくかっていうことが大事です。

だからそれをしなきゃ意味ないから。だからあんま勝てなかったらやる意味ないよねっていうのが僕の思想なんですよ。

ちゃんと成功させるって意識するんだったらちゃんと風を感じとらないと。

成功のためにはタイミングが大事ということですね。
はい。だからちゃんと見極めをしたほうがいいよって話です。というのもほとんどの起業はうまくいかないことの方が多い。そういう意味でいうと、僕らもこれからどうなるかわからないと思いながら働いています。

今僕らも何とかなってるかもしれないけど、もう一寸先は闇だから。

だからそういう厳しい側面を把握して始めないと、道を間違ったり、気づいたときには時すでに遅し、とかってことになってしまうっていうのを伝えたかったんですよ。

なるほど。
そんなに簡単なことじゃないから。

ただそれでも起業したいっていう人は、起業したい理由をちゃんと説明できるかが重要だと思います。

それが明確でないと大変です。起業って結構つらいことのほうが多いから。

投資家の方が自己承認欲求で経営している人は本当にうまくいかないって言っていました。
そうなるんですよ。ただそういう自分本意な欲求って短期的な分にはうまくいくんですよ。

マークザッカーバーグが失恋してFacebook作ったとか。だからそれは別に健全な話なんですよ。

女の子にもてたいとか、注目されたいとか。それは別にいい、それがないやつのほうが僕的には嘘っぽいです。

けどそれだと永遠に続かないから。それをやっていく中で多分、本物のものをみつけていくっていう流れだと思うんですよね。

ただそうなると勝ってなんぼなわけですよ。勝たないと本当にこの世の中は残酷で、ビジネスがなくなっていくことってザラですかね。なんなら50社中1社しか生き残れないですからね、この世の中。その現実はわかったほうがいいよっていう。

だから起業したいんですけどって僕のとこに来ますけど僕は結構、先に起業についてマイナスな面を伝えます。結構みんな怖がらせてますね。らせます。

マイナスな面を知ってそれでもやるならいいんじゃないって。簡単に起業したらとは言えない。

コストパフォーマンスは本当によくないと思います。普段仕事のことを考える時間などを含めて時給換算したら200円くらいじゃないかなと思うくらいです。本当に。

それでも苦しさの中に楽しさがあるんですよね。
はい、そうです。僕はもう楽しいと思っているから仕事しています。
ありがとうございます!本日のインタビューは以上になります。

142 Views 0
応援する