3つの事業を手がけ、主軸に「エンジニア向けの転職サイト」をもつ 株式会社VOICE 株式会社VOICE 李社長

IT業界には自社サービス、受託、SESの3種類の事業があり、それぞれの難易度やリスクが異なります。通常小規模な会社はそのどれかに特化するのですが、李社長は全てを手がけているように見られる。その中でも主軸となっているエンジニア向け転職サイトは、日本におけるエンジニアを確保しづらさを解消してくれるかも?
人物紹介:古林
アプリ収集、オタク、SKEファンの3つの側面を持つ営業マン。ファンサイト「ske48official」には、推しメンだけを表示する仕組みを埋め込もうと日々ハッキングに挑戦している。

 

人物紹介:李社長
アプリ開発、受託、SESの3つを手がける李社長。転職サイト「ハッカーエージェント」では、エンジニアのスキルを測る仕組みを作ろうとする。

事業の主軸は転職サイト

御社のウェブサイトを拝見しまして、SES以外にも自社アプリを出したり、受託開発などもやられてると思いますが、この中の主軸はどれなのでしょうか?

3期目まではアプリの企画・開発をやっていたのですが、アプリだけでは厳しくなってきている現実がありました。エンジニアの作業を出来ないかという課題も自分の中にあり、事業の軸をエンジニアの人材紹介に移している状態です。

なのでその後1年間はほぼ人材紹介の事業をメインとしています。

海外の大学を回って提携したり、そこからエンジニアを仕入れたり。

今、実際開発しているのが「ハッカーエージェント」というサイトで、これは日本国内の日本人のエンジニアをターゲットとしたエンジニアの転職サイトですね。

人材紹介や派遣の会社が日本に大体6万社あるらしいですが、御社がそういったところから差別化するために意識しているポイントがあれば伺いたいです。
日本国内のエンジニアがどんどん不足していく中、解決方法が二つあると考えています。「外国からエンジニアを引っ張ってく」「日本の中でエンジニアを教育する」の二つです。

その内の「外国から連れてくる」というところで、ボク自身が外国人というのもあるので、そこで強みを発揮できるよう取り組んでいます。

「ハッカーエージェント」に関しては、エンジニアのスキルをアピールできるような仕組みをもっています。コーディングテストを受けることで、エンジニアの能力がわかるような感じです。

履歴書や経歴書、面接以外の方法で能力をアピールさせるというのをやっている所は少ないです。

この1年間ずっとアナログ的に人材紹介をやってきましたが、ほとんどの企業で履歴書・経歴書だけでその人のスキルを判断したりしていたので、そのあたりを科学的に可視化する状況を作ろうとしています。

もちろん、すでに何社かライバルもありますが、使いやすさなど色々な工夫をしていきます。

私は前職で人材紹介をしていたのですが、スキルが分かる仕組みがあるのは聞いたことが無かったです。すごく画期的ですね!

現状はあまりないですからねー。

どの事業も難易度やリスク、攻め方が変わってくると思うのですが、その幅広い攻め方はどうように決めていますか?

企業を始める前にどういった強みが有るのかを考えていて、それを意識しながら計画を練って進めています。

そういったモノは、どういう時に思いつきますか?

結局、自分のバックボーン等が重要なのではないかと思います。

自分がどういう風に仕事して何をやってきたのか振り返ることで、強みっていうのが洗い出されてきます。

そこでいうと、社長は色々経験があると思いますが、一番大きかった経験は何でしょうか?

前職時代、ベトナムに1年間駐在した時ですかね。

世界中にめちゃくちゃ優秀な人がいっぱいいるのをその時に知れました。それと同時に、日本だけに目を向けていてはダメということを思いました。

そこから世界を絡めて、日本だけではなく他の所も含めて考えたということですね。

エンジニアを確保しづらい日本だから

色々な経験を基に、色々な事業間シナジーを生みながらやってると思いますが、今後の市場を考えた時に一番伸びるのはどの事業だと思いますか?
人手不足が叫ばれる世の中です。弊社で言うと人材事業が伸びると思います。

エンジニアを確保するのがだんだん難しくなってますが、何かそれに対して意見はありますか?

確かに日本で確保がすごく難しくなっていて、かなり今それがやばい状態になっているということは間違いです。

そうなるともちろんエンジニアの価値自体が上がってくるし、紹介するエージェントのポジションにも価値が生まれてきます。

海外に目を向けると、まだまだ日本で働きたいという人がたくさん居るので、そういう人をいかに巻き込んで日本企業側で受け入れる体制を作るのか。そこさえ上手くマッチングできれば、まだまだ解決策はあるのではないかなと思います。

なるほど。日本単体で見たらそうだけれど、海外から見たらそういうわけでもないということですね。
日本で働きたい人がたくさんいますから。

そういう方は日本のどこが良いから働きたいという方が多いのですか?

やはり日本って昔からアニメとか触れていますし、憧れの的なんですね。

間違いなく世界トップレベルなので、そういうところに憧れて日本で働きたい方がいる。その中で、ただ情報が少ないんですよ。

そこをしっかりマッチングしてあげれば、まだまだ可能性はあるということですね。

能力が評価されるような世界作り

グローバルなエンジニアについて伺いたいなと思います。

外国人のエンジニアの方が日本にどれだけ来てちゃんと働ける環境を整えるのかということが、非常に重要になってくるかと思うのですが、どの国のエンジニアが増えてくると思いますか?

増えやすいのは、ベトナムや東南アジアの国々だと思います。

賃金の差もあるし、こちらで働くことのメリットが大きいということですね。あと、親日国が多いです。

ただ僕の中では、国籍とか関係なしに、その人自身の能力が評価されるような世界を作りたいというビジョンを掲げていてます。

そういう意味で優秀な人達が集まるようにしたいですね。

そうなってくると、今の段階だと流入しているのは韓国がメインだと思うのですが、今後ベトナムとかそういうところに。
そうです。海外もそうですし、そのためにスキルを可視化したかったんですよ。

1年間ずっと外国人のエンジニアを扱いながら、本当はもっと優秀でそれが伝わっていないということにすごく問題意識を持っていました。プログラミングスキルを評価されているのかっていうところをもっと可視化していきたいというところです。

能力が評価されないというのは言語の壁とかっていうのが大きいからですか?
言葉の壁もそうですし、例えば日本国内だったら出身校や偏差値とかを聞いて大体勉強してきたなとか、そういうのが分かるじゃないですか。

海外の大学を聞いてもわからない。その中で日本企業がどうやって評価するのっていう。

となったら、現状って今までどうやっていたのですか?
それは結構苦労していて、色々なカリキュラムを提示したりとかですね。
そういう実情があってだったら可視化できるのは確かに分かりやすいですね。めちゃめちゃいいサービスじゃないですか。
あと、新卒だろうが経歴者だろうが技術があれば評価されるのが正しい形というか。
確かに!

これから起業を考えている人達へ。

これから起業する方、会社を経営していきたいとか考えている方に対して、是非アドバイス的な先人の教えを頂きたいのです。

最近他の若手の起業家とか見ていると、サークルのノリで起業しているような気がしていて、安易に起業しているのがもったいないと思ってます。

サークルのノリでやっているので、事業で戦うことをしていないような感じがするんですよ。借金もできない、借入するのも怖がるような、それぐらいのレベルで起業しているのが、「いや、それ絶対上手くいかないだろう」って思います。

そういう意味で、やはり起業するのは、ブームだから起業、起業と言っているけども、そう簡単に起業するのは実は僕はあまり賛成ではなくて。

僕自身、起業したのが早いので、全然説得力がないんですけども。ある程度経験積んでからでも、別に遅くないじゃんってことなんですけど。会社がどう回っているかというのが分かることで、効率良く運営とか起業した後に生きてくると思います。

例えばPhotoshopの使い方って、全くないところから始めることはできますけど、この機能を知らないことで遠回りして作ったりするんですよ。本当は1分でできるのを30分とか掛かったりとかあるんですよ。

確かに。

それは事前にある程度基礎とか習っておけば1分で終わることを1分で終われるんですよ。

そういう基礎の部分をある程度やっていて会社を興した方が、その後の成長速度も速いなとは思いました。

この考えは自分が遅かったからってのもあります。
「あ、こうやればいいじゃん」と後々分かったことが多くて。

ある程度の会社全体が見える規模の所で、数年間やった方が良いと思います。

ベンチャーで修行したみたいなイメージですか?
そうです。やった方がいいのではないかなと思うんですけど、それを僕自身やっていないので本当にそれがいいのかは分からないです。(笑)

ただ戦わないサークルのノリの起業家が最近増えているので、それはちょっと残念です。

今、経験もう少し積んでからが良かったかもとの話でしたが、自分の人生もう1回あるとしたら、何歳ぐらいで起業しそうですか?
あー。30才ぐらいで。
もうちょっと色々経験積んで。

修行をしてっていうことですね。

起業について、どういうところが楽しいかっていうところを最後にお伺いしたいです。

新規の事業を立ち上げるところですけど、何も無くて何もかもが不足していて、それを一個ずつ洗い出すとやはり全部無くて、でもそれを揃えていかないと事業が立ちあがらなくて…。

そういうゼロからイチを生み出すところが面白いですね。

なるほど。起業あるあるですね!
人付き合いから始めて、そこから仕事に繋げてとか。やはり面白いですよ。
縁ではないですけども、ご縁があってみたいなところもありますよね。なるほど。厳しい意見もありながらも、楽しさも語って頂きましてありがとうございました。

こんな人達を一緒に働きたい

おまけの話のような扱いになると思いますが伺います。御社でデザイナーも積極的に募集されているのは、UIの面でクオリティーを優先されているということでしょうか?

それもそうですし、サイトの改善もそうです。広告のデザインとか色々なデザイナーはどこにでもいるので、全部外注でやっている状態です。

例えばランディングページを1個作るのにも必要ですし。色々なこと仕掛けていくには、やはりデザイナーが必要ですね。

なるほど。戦略的にもやはり重要なポジションだという位置付けでやられているのですね。
はい。めっちゃ重要です。
デザイナーの方ってあまり集まらないような印象ですけど、どうですか?
実は何も採用活動をしていなくて。今まさに個人レベルでの繋がりなどで探している状態です。いたら紹介して下さい。
わかりました。(笑)
他に人材は求めていますか?
常に海外に出たがってうずうずしているようなグローバル的な視点を持って働きたい方と一緒に働きたいです。
職種とかはどういう職種を募集されるのでしたっけ?
全部募集しているのですが、デザイナーもそうですし、エンジニアもそうですし、営業マンを今ちょっと探しています。
人材紹介を経験していた方がいいですよね?
経験していたら尚良しという感じですね。人材紹介の営業はそんなに難しくはないので。
海外に出たいとか、ビックになりたいとか、チャレンジしたいというマインドをちゃんと持っていればみたいな感じですか?
営業マンであれば。「お金稼ぎたい」みたいなシンプルな考えで良いと思ってます。(笑)
了解しました。(笑)

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