新しい技術で新しい当たり前を作る Symmetry Dimensions Inc. 沼倉社長

2度の会社立ち上げから倒産・自己破産を経て、VR技術によって今までなかった仕事の方法を提案する会社「Symmetry Dimensions Inc.」の沼倉社長をインタビュー。建築×VRで会社を急成長させる沼倉社長が、海外での資金調達や挑戦に対する姿勢を語る。
人物紹介:斉藤
ほっこりする世界観が好き。最近料理を始め、みじん切りを覚えた。

 

人物紹介:沼倉社長
新しい機械や新しいソフトで世の中の人々が使うものを作ることが趣味。チョコレートが好き。

異業種の2社の立ち上げを経てSymmetry Dimensions Inc. へ

まず、今はSymmetry Dimensions Inc.という会社を経営されていらっしゃると思うんですけれど、起業された背景をお聞かせいただいてもよろしいですか。
はい。今の会社は僕は3社目になるんですね。

そういう意味では、今回も前回までも全部バラバラなんですけど。一番最初は、ヘッドハンティングをされて会社の立ち上げに役員として入って。二番目は、自分で立ち上げて代表として始めて。

今回も自分で代表として始めて。

今回はどっちかというと、完全にVRをやるということで立ち上げた会社です。

前回はゲームを作る会社として立ち上げたので、毎回何かちょっと違いますよね。

一番初めの会社はどういう会社だったんですか。
台湾で電気店をやっている会社さんの日本支社を立ち上げるというのでそこに入って。そこに入ってから台湾の方に、実際にお店を見てくれと言われて台湾に行ったみたいな感じですかね。
そこの企業様ではどれくらいの期間いらっしゃったんですか。
3年間くらいですかね。
そこで3年間くらいやられた後で、ソーシャルゲームの会社を立ち上げられたのでしょうか。
いや、当時はプレーステーションポータブルがあったんですけどそれ用のゲームとか。ゲームソフト・PSPとかの後に、今度企業様向けのシステムの開発とかしてましたね。
そこの会社ではゲームを作られたし、企業用のシステム開発もされたんですね。
そうですね、はい。

当初はゲーム作ってたんですけど、後半はもう企業向けのシステム開発をして、本当の終わりころは、完全にいわゆるスタートアップ的なサービスを作ってグローバルに使ってもらえるようなサービスを作るみたいなのをやっていましたね。

そういったサービスをやっれていた中でVRに転換されたわけじゃないですか。

そこの背景はどういったものだったんですか。

特に転換したとかではなくて前の会社が一回倒産したので。

一回倒産して、僕は自己破産をして。

ちょうど自己破産をしていた時に、VRの機器がアメリカから届いて、これは面白いなって思って、次はこれにしようって思って始めたのが今回の会社ですね。

アメリカでの登記と資金調達

倒産って、具体的にどういう理由でそうなってしまったんですか。
当初はゲームソフトで稼いだお金で新しいサービスを作って、それをどんどん世の中に出していってたんですけど。

徐々にゲームソフトの売り上げが下がっていって、新しいサービスも開発していた段階ですぐにはヒットしないっていう形だと最終的にお金がなくなって倒産しますよね。

その時はお金を借り入れるだとか、出資融資みたいなところも難しい環境だったんですか。
当時はVCさんからの投資とかっていうのを一切やっていなくて、銀行からお金を借りながらやっている一般的な会社っていうんですかね。

投資とかをもらってはいなかったんですよね。

そういう状況になって今から投資をもらうっていうのも難しかったんですね。
そうですね、当時はなかなか難しかったと思いますね。

なので今の会社では逆に自己破産していて銀行からお金を借りられないので、新しいことをやるには投資をもらわなければならないので仕方なく投資を募ったっていう感じですかね。

なるほど。あと、今は本社がアメリカじゃないですか。

そこらへんもいろいろ聞かせていただきたいです。

まずアメリカに会社を作ったのは、当時はVRの会社を立ち上げるということでいろいろな会社さんを周ったんですけど、基本的に全部断られまして。

当時はVRって世の中にはまだ販売されていなくて、おもちゃみたいなイメージだったんですね。なのでこれも仕方なく、当時アメリカではVRの投資が盛んだったんですよ。

アメリカに会社作って、アメリカで投資をもらおうと思って向こうに作ったんですね。

じゃあその場所の選定というところでいうと、デラウェア州になったのはなぜですか。
デラウェアっていうのアメリカでも二番目に小さい州でNYのちょっと右あたりにあるんですけど、そこは小さいので、昔から企業の誘致みたいなことをやっていて、新しい会社を作ると税金が安かったりだとか、色んなことをやっているんですよね。

なので色んな会社がそこで登記をして、投資の法律とかもデラウェア州法っていうのでどんどん改良されて、投資しやすい法律になったり、投資を受けやすい法律になっているんですよ。なので、アメリカで投資をもらうのは全部デラウェア州なんですよ、基本的には。

経営者としての苦労と幸せ

経営されている中で、本当に大変なことだったりすごく幸せな瞬間があると思うんですけど、大変な時って具体的にどういう時ですかね。
金がない時ですね。
ズバリですね。
そうですね、これはもうはっきりしていて、今僕らっていうのはまだ世の中の人が使ってないものを作っているので理解いただいたり、広まるまでに結構時間がかかるので、それまでに時間がなくなると僕らって潰れちゃうんですよ。

だからまあ、資金調達をしながらそれをやる、っていうのが一番きついところですかね。

お金がないのが一番きついですね。

全部終わっちゃいますもんね。
そうですね。
じゃあその中でも幸せな瞬間、やっていて良かったと思う瞬間っていうのはいつですか。
まあ毎日思いますよね。毎日自分のやりたいことやっていますし。

あとはまあお客さんとかが、これ例えば作ったの超イイねとか、売れるってことはお客さんが欲しいものを作ったんだっていう保証みたいな感じなので。

泳ぐならまず水に入ること

一つ将来の起業家のためにも教えて頂きたいのですが、

以前別のインタビューを受けていらっしゃったとき、会社経営されている中で、若い人だと失敗する不安があるかもしれないけれど、僕らはこれまでの経験と蓄積があるからここまで踏み出せるとわかるとおっしゃっていたんですけど。

単純に慣れですよね。

会社の人付き合いとか組織の作り方とか全部含めてなんですけど、色々間違うわけですよ。それで、間違わないとよくわからないので。

ただやればなんでもできるんで、必要なのはやってみるだけで、やっていればそのうち覚えていくので。

まずは恐れずにやると。
そうですね。泳ぐんだっらまず水に入ること。

適当に泳いでいてもそのうちこうやってやると速く進むってだんだんわかってきて最終的には綺麗な泳ぎ方になるはずなんですよ。

だけど水に入らないで本だけ読んでいても多分泳げないし。

だからまず水に入りましょうって意味なんですけど。

ありがとうございます。

日本人ってやっぱり考えてから行動するタイプが多かったりスピードが遅かったりするじゃないですか。

だから沼倉さんみたいな方がそう言っていただけると、結構彼らの励みにはなるかなと思いますね。

まあ僕は別に才能があるわけでもなくて、ただ単純にいっぱい失敗しているだけで、たまたま生き残っているだけなので。
たまたまじゃないと思いますが。
いや本当にもうたまたまですよ。

だから別に失敗してもまたやったら良いんじゃないかとは思いますね。

それこそ一回失敗して、会社員やるならそれでもいいですもんね。
いいと思いますね。

ただまあやらないと、後でやっておけばよかったってなってくると思うので。

どうせだったらやって失敗した方が楽しいんじゃないですかね。

もしかしたらうまくいくかもしれないし、やらないと何もないので。

なるほど。ありがとうございました!

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