異業種の2社の立ち上げを経てSymmetry Dimensions Inc. へ
そういう意味では、今回も前回までも全部バラバラなんですけど。一番最初は、ヘッドハンティングをされて会社の立ち上げに役員として入って。二番目は、自分で立ち上げて代表として始めて。
今回も自分で代表として始めて。
今回はどっちかというと、完全にVRをやるということで立ち上げた会社です。
前回はゲームを作る会社として立ち上げたので、毎回何かちょっと違いますよね。
当初はゲーム作ってたんですけど、後半はもう企業向けのシステム開発をして、本当の終わりころは、完全にいわゆるスタートアップ的なサービスを作ってグローバルに使ってもらえるようなサービスを作るみたいなのをやっていましたね。
そこの背景はどういったものだったんですか。
一回倒産して、僕は自己破産をして。
ちょうど自己破産をしていた時に、VRの機器がアメリカから届いて、これは面白いなって思って、次はこれにしようって思って始めたのが今回の会社ですね。
アメリカでの登記と資金調達
徐々にゲームソフトの売り上げが下がっていって、新しいサービスも開発していた段階ですぐにはヒットしないっていう形だと最終的にお金がなくなって倒産しますよね。
投資とかをもらってはいなかったんですよね。
なので今の会社では逆に自己破産していて銀行からお金を借りられないので、新しいことをやるには投資をもらわなければならないので仕方なく投資を募ったっていう感じですかね。
そこらへんもいろいろ聞かせていただきたいです。
当時はVRって世の中にはまだ販売されていなくて、おもちゃみたいなイメージだったんですね。なのでこれも仕方なく、当時アメリカではVRの投資が盛んだったんですよ。
アメリカに会社作って、アメリカで投資をもらおうと思って向こうに作ったんですね。
なので色んな会社がそこで登記をして、投資の法律とかもデラウェア州法っていうのでどんどん改良されて、投資しやすい法律になったり、投資を受けやすい法律になっているんですよ。なので、アメリカで投資をもらうのは全部デラウェア州なんですよ、基本的には。
経営者としての苦労と幸せ
だからまあ、資金調達をしながらそれをやる、っていうのが一番きついところですかね。
お金がないのが一番きついですね。
あとはまあお客さんとかが、これ例えば作ったの超イイねとか、売れるってことはお客さんが欲しいものを作ったんだっていう保証みたいな感じなので。
泳ぐならまず水に入ること
以前別のインタビューを受けていらっしゃったとき、会社経営されている中で、若い人だと失敗する不安があるかもしれないけれど、僕らはこれまでの経験と蓄積があるからここまで踏み出せるとわかるとおっしゃっていたんですけど。
会社の人付き合いとか組織の作り方とか全部含めてなんですけど、色々間違うわけですよ。それで、間違わないとよくわからないので。
ただやればなんでもできるんで、必要なのはやってみるだけで、やっていればそのうち覚えていくので。
適当に泳いでいてもそのうちこうやってやると速く進むってだんだんわかってきて最終的には綺麗な泳ぎ方になるはずなんですよ。
だけど水に入らないで本だけ読んでいても多分泳げないし。
だからまず水に入りましょうって意味なんですけど。
日本人ってやっぱり考えてから行動するタイプが多かったりスピードが遅かったりするじゃないですか。
だから沼倉さんみたいな方がそう言っていただけると、結構彼らの励みにはなるかなと思いますね。
だから別に失敗してもまたやったら良いんじゃないかとは思いますね。
ただまあやらないと、後でやっておけばよかったってなってくると思うので。
どうせだったらやって失敗した方が楽しいんじゃないですかね。
もしかしたらうまくいくかもしれないし、やらないと何もないので。