官僚志望からサイバーエージェントへ。 人生を180度変えて見えてきたものとは⁉ 株式会社CyberQ 荒井社長

地元から東京へ、そして官僚志望からサイバーエージェントへ入社。あらゆる環境で価値観が変わったと話す荒井さん。
これまでの歩みと起業家として大事にしているマインドを伺いました。

人物紹介:齊藤
ほっこりする世界観が好きな人。最近料理を始め、みじん切りを覚えた。

 

人物紹介:荒井俊一 代表
群馬県前橋市生まれ。国際基督教大学入学後、英語ディベートで海外大会にも出場。その後東京大学大学院に入学、2016年にサイバーエージェント入社。2018年株式会社CyberQを立ち上げる。

幼少期〜社会人

まず、荒井さんの生まれはどちらですか?
群馬の前橋です。
育ちも群馬ですか?

そうですね、18年いました。
今思えば何となく生きていた18年間だったので、お恥ずかしながら後悔が多いですね。

そうだったのですね。それは思い切った挑戦などをしなかったことを後悔されているのですか?

というより、当時の自分はいろいろなことに挑戦しているつもりでした。ですが、ずっと地元にいたので、その中の世界しか知らなかったんです。

高校はいわゆる地方公立の進学校に行っていたんですが、ご両親が医者か先生か、自営業をやっている場合が多くて、そういう環境で生活をしていると将来の選択肢としてイメージつくものが少ないんですよ。
企業に勤めるというのも想像つかなかったですし、なんとなく公務員になるのかな?とぼんやり思いながら過ごしていました。それが最大の後悔でもあります。

なるほど。少し特殊な環境ですね。
当時、大人になるということにマイナスなイメージを持たれていたのですか?

そういうのは特にないですけど、参考にできるロールモデルが少なかったですね。それで大学で東京に来たときに、世界が違うなと思いましたね。

大学時代の話もお聞きしたいんですが、国際基督教大学(以下、ICU)に進学した理由は何ですか?
当時は医学部志望で勉強していたんですけど、特に強い志望というわけでもなかったです。そんな時海外に行く機会があって、今まで育ってきた環境の価値観の狭さに改めて気が付いたんです。

そのとき自分を鑑みて“世界で活躍する人材になりたい”と思いました。というのも自分は1990年生まれで、浅田真央さんと同い年なんです。彼女が中学のときに世界一になったのをテレビで見て、同い年でもこんなに違うのかと思って、漠然と世界で活躍する人材になりたいと思ったのもありますね。そこで海外への間口が広そうなICUを選びました。

そうだったんですね。大学4年間はどのように過ごしていたのですか?
ICUってすごく英語のディベートが盛んで、その部活にずっと熱中していました。海外にも挑戦できるような環境だったので、国際大会にもよく出ていました。
国際大会ってすごいですね!そこから学んだことも多かったですか?

そうですね。サイバーエージェントに入るときもディベートで培った話の組み立て方や、それをプレゼンする力などを活かすことができたので、評価してもらったのかなとも思っています。

なるほど、確かに面接などでは活かせますよね。
学生生活を送る中で、進路を考えるタイミングがくると思うのですが、当時はどのような選択肢があったのですか?

僕がやっていたディベートは、テーマとなる論題が基本的に政策なんですね。そこで政策議論の面白さを感じて官僚になろう!と志して、東大の大学院に行くことを決めました。

官僚ですか!その2年間では官僚になるための勉強をしていたんですか?
そうですね。国際政治とか地政学とかの授業もあって、特に交渉術の授業は印象的でした。大学4年間でやっていたディベートは、論破するために勝つか負けるかという競技だったんです。その中だと、どれだけ説得性があるかがポイントで、そのために情報を収集し、話を組み立てる。僕もそれが正しいとずっと思っていたんですけど、商談の世界だと、どう着地するかが重要なポイントなので、アプローチも全然違って勉強になりました。
それはすごく楽しそう…!
とても気になるのが、官僚になりたいと思っていた荒井さんがなぜサイバーエージェント社に入社されたんですか?
当時、就活でいろんな会社の面接を受けていたんです。その中で率直にサイバーエージェントが一番面白かったんですよね。インターンをさせてもらって、働いている人も雰囲気も素敵だなと感じました。

サイバーエージェントという魅力的な組織

サイバーエージェント社の組織愛ってすごく強い印象があって。その理由が知りたいです!

いくつかあると思うんですけど、まずサイバーエージェントのことを好きな人が入社しているんです。(笑)僕みたいに学生の時からインターンをさせてもらっていると、人や雰囲気にどんどん惹かれていって、ここで働きたいと思うようになる。

2つ目は、責任ある仕事に早いうちから挑戦させてもらえることです。僕もありがたいことに任せてもらえていますし、若いうちから責任ある立場を任せてもらえると、分からないことが多い分、まわりの人にどんどん恩義が膨らむんです。たくさん助けてもらいますから。そうやって会社に対する恩が増すたびに、それをちゃんと返さなきゃって思っています。それが周りから見れば会社に対するエンゲージメントが高いということになるのかなと思います。

あとは単純に、感情的にこの会社が好きだから、この会社を良くしたいと思っていますね。

なるほど。確かにここまで若いうちからいろんな経験ができる会社ってないですもんね。
荒井さんの場合、元々官僚志望だったわけじゃないですか。インターン時代含めて仕事のやりがいってどこにあったんですか?

そもそも日本の山積した課題を解くために“新しいものを作る”というのを官僚志望の時に志していました。それは今も変わらないです。サイバーエージェントでそれを実現したいと思っています。

学生のころは自分がやっていることの社会的な意義でやりがいが決まるのかなと思っていたんですけど、AbemaTVの開局を経験させてもらって考えが変わりました。サイバーエージェントに入ってから自分の仕事にやりがいがないと思ったことは一回もないです。

社長になっての心構え

現在、会社の代表という立場になられて何か変化した部分はありますか?
仕事の最終の決裁権が自分たちになったのは大きかったです。後がない感じが楽しくもプレッシャーになりますね。
なるほど。実は荒井さんのブログを読んだときに「ゼンツカ、ゼンステ」という言葉があったのですが、あれはどういう意味なんですか?

あれは僕の個人的な今年の目標ですね。ゼンツカという言葉は弊社ですごく推している言葉で、取締役の猪川が思いついた言葉です。「使えるものをすべて低姿勢に使えているか」っていう。

仕事の結果ってだいたい思ったように出ないじゃないですか。でも振り返った時に使わなかったリソースとか、チャンスとか方法とかネットワークも含めて探してみると意外にたくさんあるんですよね。
「〇〇ができない?それゼンツカできてる?」というようにみんなで言い合ってます。

“ゼンステ” (全部捨てる)は3年目に差し掛かるタイミングで、改めてミッション以外の物を全て捨ててコミットしたい、という気持ちで決めました。3年目って社会人生活にも慣れてきて、プライベートとかお金に関心がいったり、周りの転職やライフスタイルの変化に焦り始めたりしがちだと思います。その中で改めて全て捨てて成果を出したい、という決意表明です。

代表をやっている限りは自分の会社が自分の子供で、家族のような存在なので、ワークライフバランスというよりは自分の事業が僕の人生そのものなので、それ以外のことを全部捨てたいと思って“ゼンステ”を掲げました。

未来の起業家へのメッセージ

最後に未来の起業家に向けてメッセージをお願いいたします。

ゼンツカですかね。笑
僕らがゼンツカ、ゼンツカと言っているのは、サイバーエージェントの子会社としての成長角度を考えたときに、サイバーのエージェントグループで20年間溜まっているノウハウやリソースなどをどう活用できるかというところが非常に重要なんですね。

その点ではゼロから起業される方が同じことをするのは難しいかなとも思うんですけど、その人が持っているリソースを本当に全部使えているかというのは見つめ直せるポイントだと思います。意外に「全部使えているの?」って問われると使えていないことが多いんです。その問いでいろんなものが見えたりするので使っていただければと思います。

なるほど!全てにおいて“ゼンツカ”は重要ですね!本日はありがとうございました。

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