超新星スタートアップ2社がみる 次世代のお金のあり方とは 株式会社VALU 小川 晃平 社長 / 株式会社ペイミー 後藤 道輝 社長

YouTuberによる炎上事件を乗り越え、さらなる飛躍を誓うVALUと給与即日払いによるこれからの時代の決済インフラになりつつあるPaymeの代表同士のスペシャル対談が実現。今後の資本主義、日本経済の未来について独自の視点による見解をいただいた。
本日はお忙しい中、ありがとうございます。どうぞよろしくお願いします。
人物紹介:髙木
TACHIAGEのお金ライター。2人の大物起業家のと対談に備えて「お金をアップデートせよ」「お金2.0」などを片っ端からチェックしてきた。

 

個人的な見解ですが、近年お金のあり方は大きく変わってきているように感じています。我々SEASIDEでも多くの顧問やスペシャリスト、フリーランサーと対峙していく中で、特に働き方が大きく変動してきており、それが評価指標としてのお金に影響を及ぼしているのかなと。

お金の価値に疑問を持ち始める時代

そんな中、約2年前になります。VALUは価値のあり方を変える画期的サービスということで一気にスケールしました。当時を知る小川さんにその頃の背景をお伺いしたいと思います。
VALUが広まったのは、「仮想通貨・ブロックチェーンのわかりにくい仕様をうまくラップしたこと」&「ちょうど仮想通貨バブルのタイミングと重なった」というのが本音だと思います。そもそも、2013年くらいからビットコインのプロトコルでカラードコインと呼ばれるものが存在しており、「自分の信用を売り出す」というコンセプトはありました。
人物紹介:株式会社VALU 小川 晃平 代表
「自分を株式上場できる」画期的なサービスを世に送り出した大物起業家。YouTuberが引き起こした炎上騒動を乗り越えて2019年1月に資金調達を実施し、新たな挑戦を行う。
また、当時インタビューをいっぱい受けていたのですが、大きく記者の方々や勉強会に来る人たちのお金に対する価値が変わったタイミングがありました。それは、佐藤陽航さんの「お金2.0」です。
過去の論文などで語られていることわかりやすく記載され、そこに佐藤さんの考える価値観も語られていたので、ものすごく理解しやすく世の中に受け入れられたのだと思います。
若い人を中心に、企業に就職して給与をもらうという稼ぎ方について、価値観が多様化してきた気がしていています。
その点でいうと、年金がない、終身雇用もないというのがボクらの時代から言われ続けていて、僕は32歳なんですけど、僕らの世代の中でも10~20%くらいの人がそれを本気で信じて、インターネット業界に行ったり、起業したりしてたと。
今の20代前半は、そのような予測から逃げきれないことがほぼ確定した世代。
そう考えると、若いうちに新しいお金の稼ぎ方を見つけなきゃいけないので、今の流れはぶっちゃけ当然です。
そもそも終身雇用というのは戦後に生まれた考え方だから、別に普遍的なものではない。昔は、どうにかしてお金を稼がなきゃいけない、例えば農村時代だったら食物を育てなければいけないんだけど、その日暮らしみたいなことをずっとしていて、突然過去50年くらいだけ終身雇用という歪なものが生まれて、それが再び現代っぽいその日暮らし的な時代に戻ってきたのかなという感覚です。
終身雇用という常識が崩壊して、若者の考え方はほぼアップデートされてきていると。
就職ランキングを見ればわかるんですけど、僕らの世代って、商社とか有名企業が人気だったけど、今はそういう確かな指標がほとんど無いじゃないですか。
昔、シリコンバレーに赴任していた頃によく感じていたのは、人材流動性が高いということ。あちらの人たちは、常に面白いことを探して、常に自分の市場価値をどんどん高めていこうって考えてる。
おそらく日本も10年後にはそうなるんだろうなと思っていたのが、ようやく今っていうくらいです。終身雇用でいうと20年くらい遅れている気がします。確かアメリカは1980年代に様々な企業が終身雇用を廃止し始めているはずなので、それまではアメリカも日本と同じ考え方をしていて、それがようやく僕ら世代にも適用されてきたと。
転職へのイメージもかなり変わりましたよね。日本もアメリカのように転職が激増してくることが予想されます。個人の価値観が変わってきていることに関して、VALUさんもそういう未来を想定しているんですね。
個人の価値観が変わり始めるきっかけって、情報量だと思っています。昔は、外部との情報交換のスピードも遅く少なかったため、自分がなりたいロールモデルのサンプル数も少ないと思います。そのため、限られた情報からロールモデルを見つけて、そこの中で成り上がろうとする。それが今はインターネットで外部の情報が簡単に高速で得られるようになって、様々なロールモデルを見つけることができるようになったことで、多様な価値観が産まれてきている。
つまり、インターネットによる情報交換のスピードが上がってきたことで、価値観も多様化してきたというのが僕の見解です。

お金による機会損失を防ぐ

Paymeさんは「給与即日払い」サービスを展開されています。何が画期的かというと、給与は1ヶ月後、1ヶ月半後に支払われるものという常識を覆したことです。
主に企業に導入していただいて、従業員が申請するとすぐに使えるという点は非常に画期的で、ユーザーからのウケも良いです。従業員にとってはPaymeが会社に導入されていること自体が福利厚生になる感覚ですね。 ZOZOTOWNのつけ払いや、メルカリの月イチ払いのような例もある通り、金融が自由化している印象があります。
人物紹介:株式会社ペイミー 後藤 道輝 代表
VCとしてキャリアをスタートしメルカリやCAMPFIREの案件に深く関わる。その後DeNAを経て2017年に独立。1年半ほどでPaymeを注目のスタートアップに育ててきた超エリート起業家。
金融は、自由化というよりはむしろ、規制が強化されていると思います。コインチェックやビットフライヤーなど、去年は仮想通貨に関して様々なことが起きましたし。昨年Payme社も経産省のグレーゾーンを通過して、Paymeのスキームはホワイトになりました。
今後金融に大事なのは、政府と組んで進めるということ、つまりガバメントリレーションです。その最先端をいくのがメルペイであったり、LINEペイであったり。
自分たちは銀行になりたい、銀行を作りたいと思っています。自分たちも早くそういうところに食い込んでいきたい。
金融の仕組みを変えるということは、国家の枠組みを変えるということに近いと思うので、よりたくさんの人が金融サービスの恩給を享受できるようにサービスを作っていきたい。

どんな人も新しい仕事をすると、給料をもらうまでの最初の20日間は苦しいですよね。そんな「魔の20日間」に対する最初の保険なのですが、その日暮らしに戻すとか、日払いにするということがゴールではなく。お金は、「ファンクション」の時代というよりも、「意味」の時代だと思っていて、何かに使いたいかという時に、自分の信用力でお金を使えないってすごく勿体無いこと。そういう機会損失を防いでいきたい。
そして、そこを借金じゃない形で補っていければいいなと思っています。自分たちはある意味、給料即日払いという仕組みで、借金じゃないお金、未来のお金を手に入れます。VALUさんも借金じゃない仕組みの中で、自分の信用でお金を集めるという仕組みを作っているんだろうなと思います。

ブロックチェーンによる個人同士の価値交換は金融視点では革命的

VALUはブロックチェーンを使ったサービスですが、インタビュー前に少し伺ったお話からすると、ブロックチェーン自体は下降線なんでしょうか?
ブロックチェーン自体は、下降線というよりも、一旦潜ったというイメージ。ブロックチェーンや仮想通貨は再び盛り返すだろうなとは思っています。
過去のテクノロジーを見返してみると、例えばインターネットバブルで、1990年代後半にかけてインターネットがバーっと上がってきて、2001年からバコーンと落ちている。その中から、Amazon、Google、ソフトバンク、楽天などのスタートアップが大きく成長した。
今はブロックチェーンや仮想通貨もバコーンと落ちた状態。市場が一度淘汰され、本当の意味で使われるサービスが産まれれて来ようとしているという見方をしているだけなんです。
その中から本物が出て来て、GAFA、楽天、ソフトバンクなどの企業になっていくんだと思います。VALU社もその本物になれればいいなと思っています。
実際、2017年のVALUや仮想通貨の状況は、私たちVALUの運営や、その業界の中にいる人たちも異常だと思っていました。
Paymeさんはブロックチェーンを使用されてないですし、VALUも必ずしもブロックチェーンを使用する必要はなかったですよね。
僕はブロックチェーン自体を必要とは思っていなくて、個人がパブリックな状態でお金のやりとりを簡単にできるようになったというのがすごい革命だと思います。
今までは中央集権、もしくは誰かの管理下でしか、価値の移動はできなかったけれど、管理する人がいなくても価値の交換ができるようになった、それだけなんです、正直。それって元々、金(ゴールド)が持っている機能なんですけど、金だと細かくできる限界値があるので、電子化しましょう、効率化しましょう、というのがブロックチェーンだと思う。

価値はコモディティ化しながら進化する

先日、人工ダイヤがすでに天然物を上回る品質を実現しているというニュースを見て、技術者目線からしてもこれはすごいことだな、と。それでもし(投資対象としても重要な)金にも同じ技術革命が起こったら大変なことだなと思っていて。そういった金融商品の変革というのは、起業家の皆さんも意識されていますか?
あまり意識していません、金が量産されても世の中そんなに変わらないと思います。働いた、何かをした対価は変わらないですから。

そもそも、トリビアになっちゃいますけど、日本て金本位制と言いつつ、金本位制ではなかったですよね。銀行を作った渋沢栄一さんは「金行」にしたかったのに、庶民に流通したのは銀だったので「銀行」になってしまった。つまり、経済の貨幣の単価は、金に変わる必要は全くないと思っていて、よりセキュアでよりコモディティなものに変わりながら進化していくだけなので。

いつの日か技術の根本がブロックチェーンになるかもしれませんが、自分は今ではないと思っているので、よりコモディティである銀行サービスとの連携などを進めています。

「お金」の常識を覆す

後藤さんが銀行作りたいとおっしゃっていたのは、ブロックチェーン技術で次の時代の金融のあり方に備えるというよりは、むしろ銀行とのアライアンスを意味しますか?
根本としては、銀行には幾つか重要なファンクションがあると思ってます。会社従業員にとっては、銀行のコアバリューは「お金を預けて引き出せる」ということ。
今はほぼ0金利の時代でもあるので、今後はお金を預ける対象が大きく二つに分かれてくると思います。一つはヘビーな金融領域。もう一つはライトな金融領域。ヘビーな金融領域というのは、FOLiOとか資産運用などの口座。ライトな金融領域というのはPaypay、メルペイとかSuicaとかカンムみたいな領域です。
ただし、問題はそこに誰がどうやってお金をチャージするのかです。それを解決するのがPaymeだと思っていて、その機能が銀行に近しいものだと考えています。金融の最初の窓口ということです。
つまり、企業にお金を貸したり、消費者のお金を預けておくところを作りたいというよりは・・・
利便性を追求した、チャージ窓口にしたいということです。
インターメディアがいなくなるっていう風に考える話ですね。今って会社から給料を払う時に、ある銀行から従業員の口座を通って、そこからSuicaにチャージされるっていう考え方だけど、2個の窓口が一個にまとまるイメージですね。
Paymeを導入してる企業の従業員が、バイト帰りにコンビニでPaymeをインストールしたスマホでピってやったら購入できる。それから、手数料の一部で毎月1万円くらい積み立て貯金ができるような様々な導線をどんどん作っていきたい。
給与が一度銀行などのHubを通るのを、スキップする考え方ですね。これまでの常識からするとイノベーティブですね。小川さんにとってのイノベーションというのは?
株式以外に新しい金融の形を作りたいです。自分で資金調達したりしてみて、株式って物凄く便利だなーと。資金調達する時に優先株か1:1とか1:2とか色々あるんですよね。その価値を利用して、大きな資金調達ができる。
VALUはGoogle・楽天・Amazon・ソフトバンクみたいになることを目標としていますが、それを達成することができたら、VALUに早く入社した従業員全員が億万長者ですよね。その中に、マネジメントが出来ないし、コミュニケーションも出来ないエンジニアなどもいると思います。でも、その世界観って今だと株式を利用しているスタートアップにしかないですよね。例えば、物凄く頑固な大将がいる鮨屋や、経営が下手くそな美容師などには、その世界観は適用されない。
何が言いたいかと言うと、鮨屋の大将も、ソフトウェア・エンジニアって専門職を極めるという意味では、本質的には一緒だと思うんですよね。でも、鮨屋の職人で、資本主義市場からキャピタルゲインのような大きなお金を得る場合、自分でスケールする会社を作り経営者になり、培ったスキルをマニュアル化したりして上場させる。もしくは、そういった飲食系のビジネスを行なっている企業に入社して、上場したりM&Aしたりするしかない。美味しい鮨を作るために技術を突き詰めても、それが資本主義市場で評価され、大きなキャピタルゲインを得る仕組みがないんですよね。
そういう人たちがどうやったらExitできるかを考えていきたい。
VALUさんをよく知る人というのは、IT系の人が多いので、もともと株による利益を受けられるような人が多かったと思うんですけど、小川さんとしてはそうゆう界隈ではない人達にも(一攫千金の)チャンスがあるべきだと。
そうです。資本主義自体がもっと色々な人に公平になるべきだと思っています。今のご時世だと、会社売ったり、上場させると数億円のキャピタルゲインがあったりする。例えば、PaymeもVALUも会社を成長させることができれば、ほぼ100パーセント億万長者。また、最近はその金額がとても大きいんです。
でも鮨職人のように専門性を極めていっても、せいぜい頑張っても年間給与で数千万程度ですよね。例えば、「億万長者になれる鮨職人がいる」って事実があったら、そっちの道を極めたいと思う若者が増える可能性もありますよね。そういったことを実現するために、資本主義をアップデートしていくことに興味を持っています。

そして資本主義が発展してくると、超稼げる人と超稼げない人に別れていきます。稼げない人も副業したりとか、パラレルワークをしたときに、キャッシュフローのサイクルが問題になると思っていて、Paymeはそういうところにも着目しています。

「副業」がもたらすこれからの働き方

今まさに、「どう副業するか」とか「自分のリソースをどう分散するか」ということばかりみんな考えていますよね。
今日副業して今日5,000円もらえるのと、2ヶ月後くらいに気づいたら銀行口座に5,000円入ってるのと、同じ5,000円でも価値はちょっと違うと思います。
会社側としては、副業の人が増えてくると、給与支払いが不安定にならないかと。
そこは、Paymeが立て替えるのであれば企業の負担はゼロだし、従業員も利便性が高いとは思います。
とてもいい仕組みだと思っています。今までずっと単純単調作業を繰り返してお金を稼いできた人の労働が自動化され、その仕事そのものが削減されてきてる。すると空き時間が生まれて、その空き時間を使って、お金を稼ぐスキルを得るとか、新しい人生の選択肢を提供していることになっていると思う。
そうすると次に何が起こるかというと、それらを頑張り続けた人は徐々にスキルアップして、上に登って来るだろうな、というのを最近すごい感じる。
国は、空き時間をどう消費につなげるかということばかり言ってるけど、どちらかというとバリバリ働きたい人も必ずいるはずで。
会社側にとっても結構メリットがでかいですよ。副業の方には支払う金額が若干少なくても一緒に働いてくれるという面がある。他の企業に行けば人が足りてなくて欲してくれるから、給与も多めに支払ってくれる。普通に面白い仕事をしていればいいやと。
そうゆう考え方が増えてきて、最近すごい面白いなと。
従業員目線にしても、アメリカナイズされて一攫千金を狙ってる、けど自分で起業するほどでもない、という人が、幾つかのところに所属しておきたいという欲求が多いみたいですね。
そういう人って、だいたいそんなに成功しない思う・・・。
まあそうかもしれないですね、SEASIDEとしてはフリーランスや副業の考え方を支持しているので、耳が痛い話ではありますが(笑)
いろんなタイプの人がいてもいいかなと思っていますけどね。傭兵っていうよりも通信兵、平和維持軍的な働き方をする人を、ファンクションとして必要なところに入れるっていうか。
結局馬力がある人は正社員になってくれないかなとは思ってます。昔、マキャベリも「傭兵だけでは戦に勝てない」と言っていて、そうなのかもしれないなーと。
分散して成功した人はなかなかいないと言いますし。
分散したものをどうオーガナイゼーションできるかが、経営者の見せ方だと思う。ネットワークをどう使うかというところ。

ちょっと下品な話ですが、最近D2Cを調べた際に、実はD2Cのユニコーン企業ってアムウェイなんじゃないかと思っていて。
あのオペレーションの仕組みとかすげえ!と思いますよね。

完成されているということですね。
結局、顧問が必要ですとか、アポが必要ですと言うと、いろんな人が紹介してくれると思うんですけど、それを獲得効率が良いチャネルに上手に投資できるか、社員を育成して当てれるか、もしくは社員がいなければ採用するか、というのは会社の株を持ってる人の責任だと思います。
飯がまずいのはフライパンの責任ではなくて、それを使うシェフの責任というように。

それぞれのマネジメント術

Paymeさんは採用を重視していると伺ったのですが、今後組織を大きくしていくことについて、どんな風にお考えですか?
今まではほぼ全員リファラルで採用してきましたが、流石に 15人を超えてくるとリファラルの輪、友達の輪も少なくなってくるので、できるだけ登壇やイベントのチャンスがあれば参加したり、メディアに出て共感してくれる人を増やしながら、ゆるいネットワークを作りつつ、採用につなげていけたらと思っています。
まだ15名なんですね、売れるフローは確立されているというか、パワフルな営業マンであればすぐ売ることができるサービスじゃないですか。
2018年12月にグレーゾーンが解消された時点では、営業マン2人でした。ホワイトになったので1月に1人、2月に3人採用して、今どんどん走らせているところです。来年くらいには営業は 20~30人になっているかも。
組織急拡大、大変ですね。
トラブったりもするんですけど、そこはどれだけ仕組み化するかだと思っていて。自分は、組織においてはアンコントローラブルなものに割くマインドシェアは20%までと決めていて。指導しても「あいつ変わんねー」とかっていう、人のモチベーションを気にし始めても仕方ないので、自分自身が変わったり、仕組みを変えれのに8割以上時間を割くべきだなと。仕組みのない状態でモチベーションだけ盛り上がっちゃっても、変な方向に行っちゃったら仕方ないので。
なので自分たちは優秀な人事に業務委託で週4日来てもらって、とても助かってます。
僕はHR業界にいた頃、様々な大きい会社の組織を見てきましたが、モチベーションはコントロールできるものではないというのは嫌という程耳にしました。会社として雰囲気を良くすればみんなやる気にはなるけど、根本は解決していない。起業家がそればかりを考えていたら、会社は前に進めないですもんね。
幹部だと思っている人に対しては、「レバレッジが効く仕事」というのを口すっぱく言っていて、投資効果の高いチャネル、資本効果の良いチャネルにお金を使うことと、人材を採用することと育成することが一番レバレッジかかりますよということだけを言い続けてきました。

VALUさんは、もともと小さい組織のイメージがありますが。
色々紆余曲折して、やっとスケールできる組織になってきたというのが今の状態です。これからが勝負なのかな。基本的に、組織マネジメントの考え方はPaymeさんとは違っていて、VALUはモチバーションを意識してる。
従業員に決めさせています。「何がやりたいの?」「やりたいならやってみれば」「この職種の市場価値がこうで、あなたの市場価値はこれくらいだよね」と率直にいいます。
VALUさんらしいですね!
若いメンバーとシニアのメンバーの両方います。下が20歳くらい、上が45歳くらいですが、この2人が同じくらいの価値だったらどうするの?とか。
そのメンバーが成長することと、そのメンバーがやりたいことをどう提供できるのかということばかり考えています。結局自分でマネジメントできる従業員の数ってMAX30人。統治できる従業員の数なら200~300人程度が限界なのではないかと最近思っています。
そう考えると、1,000~3,000人の組織にすることを見据えて、今の時点から経営視点を身につけさせないと、300人くらいの組織で終わっちゃう。
重要なジャッジはするけど、基本的には全部決めていいよ、「VALU社が成長するためにはどうすればいいと思う?」みたいなことを常々言っていると思います。
今の段階から3,000人規模も想定しているんですね。
そうしないと資本主義の旨味も出ないですし、社会的影響力も大きくならないので。
初期にいるメンバーって大事ですよね。どう考えたって作り上げていく人たちだし。
従業員をマネジメントしているのかはわからないですけど、ずっと機会提供はしています。もちろん、何回か結果を出せなかったメンバーは、そのチームから外したり、他の機会を提供したりしますけど。
VALUさんはスケールしていきそう。今回5億の資金調達をされましたが、採用が目的ですか?
・採用
・サービスグロース
・グレーゾーン解消
の3つです。数千万使って新規事業も始めます。
楽しみですね。
俺らの方がヒッチャカメッチャカしてると思います。

Paymeさんは営業部隊っていう感じですよね。
そんなに営業の比率は多くないんですよ。12月までは11人中2人が営業で、やっと3分の1を越えました。
開発サイドとは違って、営業は数字を追うことも必要になっきます。結果さえ出せれば、ハブの部分はあまり気にしません。成果を出せてない人に関してしては、仕組みとしてフォローできるように一緒に考えます。
でも個別に考えすぎても意味がなくなっちゃうのでトータルで仕組み化します。VALUさんはひとりひとりが考えることのできるアベンジャーズ、オーシャンズ・イレブンみたいで、自分たちはそうはなりたいものの、勝ちパターンが法人営業っていうのは使いやすいものではあるので キングダムみたいに100人将になれるような。
火縄銃の算段で攻める時も、一人だけ変なタイミングで打っちゃうと仕方ないので。

VALUさんはどの層を採用されるんですか?
全部ですね、一番採用してるのはVP、部長クラス。部署のキーマンを早く採用したい。今足りてないところが何個かあるので。そういうところに限って、本当にこの人に任せたいなと思う人なかなか出てこない。みんなでカバーしながらやっています。
それ以外にも手を動かすエンジニアやデザイナーは常時採用しています。
VALUさんは組織構造が複雑そうですね。
全然ですよ、社長がいてバックオフィス、管理会計、人事、マーケ、開発、CSしかないです。
VP候補は3人しかいないんです。コーポレートだったら人事、法務そこらへんのVPクラスをつけたいです。
自分たちは、組織図は単純です。流れ弾みたいな仕事がいっぱいあるじゃないですか、できるやつが勝手に成長してどんどんタスク抱えこんじゃう傾向にあるので、現場にオペレーショナルなところを作り切ったら、内部で育てるか、外からの業務委託でちょっとずつ入ってもらって後に採用するか。
でもそんなに優秀な人はすぐに入ってくれないので、副業とかフリーランスで少しずつ現場で慣れてもらってから、というのは理にかなってると思います。
VALUさんは副業採用されてますか?
業務委託は何人かいますよ、コアの部分は任せてないです。組織の30人の壁みたいのがあって、そろそろ来るなと自分でも感じています。今は人事評価は全て僕が決めていますが、目の届く範囲を超え仕事を近くで見てない人に評価されたり、色々と言われても腹が立つでしょうし。
実際、直接目が届く人がマネジメントして「君はこうゆうところができてない」と言うと、言われる側も納得感がありますよね。その状態が維持できるのがMAX30名前後なのではないかと。それを超えたら社長と社員との間にマネージャーを置いて、今の2階層から3階層にしようと思っています。

お金の未来を予測する

お二人が考える、3年後のお金の未来を聞かせてください。人々のお金に対する価値観は拓けていくのでしょうか?
3年以内にはガラッと変わると考えています。というのも、早くバブルが崩壊しないかなと思っています、どう考えても今バブルですよね。だいたい10年に一回バブルが崩壊していて、50年に一回くらいゲームチェンジが起きている。
50年前ってちょうどニクソンショックのタイミングで、そうゆうすごく大きな出来事が早く来ないかなと思ってるんですよね。
きて欲しいんだ!
最近、規制が変わるのではないかというニュースがあった保険などもそうですね。節税目的を売りにして、富裕層を囲い込んで、先に集めたお金で資産運用して利益を出す。「あのスキームってなんなの?怪しくない?笑」と思ったりはしますよ。もちろん、ルール内であれば問題はないですけど、理解不可能な複雑な金融商品も多く存在していることが、今では常識になってしまっており、それを受け入れてしまっている人がほとんどです。
そうゆう人たちに対してバブル崩壊とかゲームチェンジがあると、その金融商品が「何のためのものなんだ?」と気が付いたり、 疑問を持つということになるわけですよ。そういう状態に早くならないかなと思っ ています。

ゲームチェンジが早く起こって欲しいと。
自分たちも早くゲームチェンジが起こって欲しいです。3年後、ようやく少しずつデジタルマネーでの給与支払いが広まってくる。この1年2年で給与は銀行を通さずない仕組みができる。
Paymeがある程度成長して、紙幣で給与を払うなんて無い、給料日も無い、100年後に対して大きな一歩を踏みたいです。そして、「それを変えたのはPaymeです」と歴史の教科書に載るように頑張りたい。

本日はお忙しい中どうもありがとうございました。

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