新しい服のジャンルを作る!スーツ型作業着の「ワークウェアスーツ」 株式会社オアシススタイルウェア 中村 有沙 社長

世界初のスーツに見える作業着「ワークウェアスーツ」を開発・販売している株式会社オアシススタイルウェア。やりたいことを言葉にし続けたという、中村社長にお話をお伺いしました!
人物紹介:齊藤
TACHIAGEの起業家インタビューアー。いつもだいたいカジュアルウェアだが、最近人前で話すことが増えてきたためワークウェアスーツに挑戦しようと目論んでいる。

 

人物紹介:中村有沙 社長
新しいものを生み出すことに価値を感じベンチャーへ。営業、人事を経験した後に新規事業を立ち上げ社長に就任。

引っ込み思案だった学生時代

幼少期はどのような性格だったのですか?
ずっと引っ込み思案で割と大人しい方でした。
でも新しいことを考えるのが好きで、家族や親戚を招待してクリスマス会や誕生日会を企画していました。
そうなんですね!その性格はずっと続いていましたか?

中学受験をして女子校に通い始めたのですけど、そこでもおとなしいほうでしたね。

大学生まではかなりコミュニケーションが苦手で、そこは仕事を始める前と後でかなり変わった部分ですね。

なるほど。大学は東大に進まれていると思うのですが、他の進路は考えましたか?
東大1本です。
すごい…!学部は経済ですよね?そこはもともと経済に行きたいと考えていたのですか?
そうですね。例えば高校の時は部活とかでどうチームを作るかみたいな人間関係で悩むことが多かったんですけど、一方で会社の組織って何十年、何百年続くのってすごいなと思って会社の営みを勉強できるところを選びました。

ベンチャー企業への興味

就職の際はどういう進路を考えていたのですか?

当時、世の中に新しいものを生むことに価値があるという話が心に残っていて、大手よりベンチャーの方が面白そうだなと思っていました。

でもその段階ではベンチャー企業に飛び込むにはハードルが高くて
それなら支援する会計士になろうと思ったのですけど、
なかなか合格に至らなかったというのと、元々の興味がベンチャーだったのでじゃあもう就職してしまえと思いました。

なるほど。そこから御社を選んだきっかけは?
色々なベンチャー企業を見て回っていて、ここもその一つだったんですけど、代表の関谷と気が合って、この人面白いし信頼できるなと思って即決しました。
何がビビッときたんですか?
例えば説明会などで、他社さんは今の事業の話をするんですけど、関谷は未来の話ばかりするんですよ。それで興味を引かれましたし、ワクワクしたんですよね。
周りからベンチャーに行くことに関して何か言われませんでしたか?
あまり周りを気にしない方なので特に気にならなかったですね。
でも親には心配されました。

楽しく働ける職場づくり

入社して4年間、営業をやられたのですよね?
そうですね。会社入るまでいわゆるコミュ障だったのでそこを変えたいというのと、営業自体も楽しくて。
入社2年目の時に新しい支店の立ち上げをさせてもらったんですね。3年目で全国営業トップになって営業もやり切ったなという感じですね。
そこから人事に移られたきっかけは?
当時会社に人事の部署がまだなくて、研修とか福利厚生とかをやる部署がなかったので、もっとそこに力を入れたほうがみんな楽しく働けるし成長も早くなると思って、後輩と一緒に社長をスタバに呼び出して「こういうことをしたいんです。こうした方が会社よくなると思うんですよ。」という話をしたら「やってみたら」ということだったので。
すごい行動力ですね!その時は人事を立ち上げた方がいいと思った背景とかがあったのですか?
採用や研修を専門でやっているところがなく退職率も高かったので勿体無いなと思っていました。
退職している人もいる中で会社を変えたいと思ったのは組織愛みたいなものが強かったのですか?

そうですね。そういう気持ちもありましたし、自分の選んだ選択肢を正解にしたいという想いが強くありました。

オアシスはすごくいい会社なのにそれが伝わらず、いい環境も与えることができずにやめてしまうのがもったいなく思えたので、会社をよくしてみんなが楽しく働けるようにしたいなと思いました。

人事の鏡ですね。そういう人が人事をやるべきですよね。
当時は1人で立ち上げたのですか?
いえ、後輩と2人で。
採用、研修、いろいろある中で全部初めてなわけですよね?
どう学んでいかれたのですか?
最初は今日やることも決まっていない状態で暇なんですよ。
なので、色々な会社さんの人事の方に色々な方法で話を聞きに行って勉強させてもらって、あとは並行してうちの会社の問題点を議論してというのを最終的に3年間やりました。
なるほど。それで会社の人事基盤をつくられたのですね。

作業着の新しい形

その人事の時の経験、仕事が今に繋がっているわけですよね。
最初の具体的なきっかけは何ですか?
きっかけは会社の10周年プロジェクトでした。当時水道工事の若手採用が苦戦をしていました。
そこで少しでもうちの社風が伝わりやすく、他社とも差別化できるような面白い取り組みができないかなということで技術員の作業着のリニューアルが始まり、1年半から2年位かけてリニューアルプロジェクトを進めていきました。
そうなんですね。コンセプトは何かあったのですか?
ずばり、「仕事終わりにそのままデートに行けるような作業着」です。
どんな人とデートに行きたいかを考えたときにスーツ型のアイデアが出ました。
面白い!女性がいないとなかなか出ない意見ですね。
でもアパレルの専門じゃない訳ですし大変ですよね?
本当に大変で、まずスーツ型のアイデアが出るまで半年くらいかかりましたし、普通のスーツの生地じゃ動けないので、それを可能にする生地だったり、縫製の仕方を工場さんと1年半くらい話し合いました。
それが完成して、社内に出した時の反応は?
最初は反応悪かったです。でも1、2ヶ月すると慣れてくるんですよね。
何事においても新しいことを始める際は抵抗がつきもの。
でも使い勝手の良さや、お客さんや家族などからその作業着かっこいいねって言葉を受けていくうちに、だんだんと反対の声がなくなってきましたね。
そこから会社にしようっていうのはどういった流れだったのですか?
取引先の三菱地所コミュニティさんがマンションの管理員さんのユニフォームとして使いたいと言ってくださって、これは事業化できるなと。
じゃあ分社化して事業として立ち上げようと。そこで言い出しっぺなんだからやってよみたいな感じです。
初めはあまり乗り気ではなかったのですか?
ベンチャーに入った以上、新規事業に興味はあったので、チャンスかなと思いました。
最初は1人で立ち上げられたのですか?
私と関谷の2人で始めました。
なので、最初は2人でお客さんのところにヒアリングしに行ったり工場に行ったりしていました。
なるほど。今は立ち上げられて1年ちょっとですよね?
そうですね。今は全国で140社以上導入いただいております。
1年ちょっとで140社って相当すごいじゃないですか。
それは何が要因ですか?
一番大きかったのはPRに力を入れたことで、1年で1000件以上のメディアさんに取り上げていただきました。
スーツに見える作業着というコンセプトがとても面白いねとおっしゃっていただくことも多かったです。
電気工事とかされている会社さんからの引き合いとか多そうですね。
そうですね。当初ターゲットとして想定していた会社さん以外にも、教育や介護の方、新聞記者さんからも機能性スーツとして購入していただくこともあります。
それは素晴らしいですね。中村さんの今のミッションとしてはどういう立ち位置でやられているのですか?
個人、法人両方のお客様に販売をしていて、この1年間ずっと欠品続きで、ようやく生産体制を整えることができたので、ここからはマーケティングの強化や、計画的に販売することを目標としています。

今後の展望

これからこの会社をどうしていきたいか教えて頂いてもよろしいですか?
ワークウェアの新しいジャンルを作りたいなと思っています。
今までだとオフィスで働く人はスーツもしくは私服を着て、現場で働く人は作業着を着るのが普通でしたが、それ以外の新たなジャンルを確立したいと思っています。普段私服で働いている人も作業着の人も、あたらしい会社を訪ねる時はジャケットを羽織って行った方がいいかなと思うじゃないですか。
そういった時に着心地も良く、かつ作業もできるものとして確立できたらいいなと思っています。

なるほど、それは素晴らしい挑戦ですね!
最後に社内で0から1を作った中村さんから、社内で新しい事業を立ち上げるにはこういう風に動いたらいいよというのを教えていただけますか?
一番大きいのは「将来こうしたい」というのを言い続けることが大事だと思っています。
人事部を立ち上げたときも、新規事業のときも、こういうことをやりたいですと言い続けていました。
これは意外とみんな言わないなと感じます。
やりたければ自信とか関係なく言った方がいいということですね。
やっぱり何か発信すると情報も集まってきますし、それが社内でも社外でも大事になると思います。

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