多忙すぎる学生時代
中学校に入ってからも習い事は多いままだったんですか?
平日は剣道をやって急いでご飯を食べて、すぐ寮の学習室という所で閉じ込められて学習するという生活で、中1の頃から18:30~20:00まで、その後20:30~22:30まで学習時間というものがありました。
習い事の数は減ってもスケジュールは一杯だったんですね。
でも寮がすごく厳しいので、長期休暇は遊びたいんですよね。ドラクエとかゲームも大好きでした。なので、東大には行くから勉強のことは言わないでくれと言い張って、長期休暇で家に帰った時は遊んでました。でも有言実行はしましたからね。
合格は確実だと思っていたので、合格発表の前に部屋を決めちゃいましたからね。いい部屋が埋まる前にと思って、人生で一番大きな買い物をしました。
大学に入られてから起業をしようと思い始めたんですか?
勉強はできたので周りから博士か大臣になれと言われていたのですが「勉強嫌いなので博士無理じゃん。性格的にも大臣には向いていないし、じゃあ社長やろう」と。そのくらいの感じでしたね。それにあたって学歴はあっても困らないので東大に入りました。
あとは起業する上で何が必要かは考えるようになって、バイトはかなりやっていました。
なので学校には全然行っていなくて、自分より学校に行かずに留年しないで卒業した人は少ないと思います(笑)
そのくらい徹底して勉強はしないようにしていました。
今となっては高名な先生もいたので学びたいなとか、勉強したいなと思うこともあってもったいないことをしたと思いますけどね。
ただこれからはパソコンだと思っていて、パソコンを使えないと仕事ができないだろうと何となくわかっていたので、パソコンに触れる学科を選びました。
自分に向いている企業へ就職
その会社で一番学ばれたことって何ですか?
日本の上位20社の小売業者を上から攻めていくとか、アジアでも同様の活動をするとか、ワクワクする内容でしたし、当時その管理システムパッケージ自体の言語変換の部分などは世界で自分が一番詳しかったので必要だと言われてそこに移ることにしました。
30歳までに起業
そのあと少し、と言っても2,3週間ですけど遊んでいたら、元上司から仕事の依頼を受けて法人の準備をして作ったのが吉積情報株式会社です。
Google Cloud Platformですね。
最初は前職のコンサルと同じ仕事をしていました。
他社だと300万位のコンサル単価になるのですが、僕が業務委託で半額位でできるので。それでもお金が余ったので、人を4~5人雇ってWebシステムの開発もやっていました。
そしたら東急ハンズにいた友人と寿司を食べている時に「Google Apps 知ってる?」と聞かれて。「面白いと思ってる」と言ったら「うちに提案してくれる?」と。
すぐに提案書を持って行きました。「何でもやる」と言ったのはお前の所だけだったということで、名もなき吉積情報に発注してくれたんです。
その後「Google App Engine」が発表されて、それに惚れ込んでしまいました。
「これ最強じゃん」「俺の今の仕事なくなる」と思って飛び込んで、これで世界一になろうと思いました。
でもGCPはインフラが得意な人が必要だと。
そこで「吉積さんインフラ得意だったよね。」と言われて、ちょうど私もGAEというPaaSの仕組みだとなかなか世の中着いて来ないので、マーケットに寄り添った進め方が必要だなと考えていたので、必要なことだなと考えて始めたのがクラウドエース です。
最初は砂漠に水を撒くような感じで全く受けなかったんですけど、3年位して日本にデータセンターができるタイミングでやはりすごく盛り上がっていい感じになりました。
最後に学生やこれから起業したい方へメッセージを貰えますか?
今の世の中、簡単には死んだりしないし、食べるのに困ることはないと思うので。
なので嫌いなことをやるよりは自分に正直にやる方が精神衛生上いいと感じていますし、そういった生き方をするのが良いと思いますね。
僕は自分の決めたことをやるのが楽しいと感じています。
自分を偽って無理をするのはやめた方がいいとは思いますね。
あと、僕の経験上、何かの不満を他人のせいにする人にできる人はいませんでした。他のなにかのせいにしていたら絶対に何かのせいにできちゃうので、成長しません。もしできる人になりたかったら、絶対に人のせいにしないと心がけた方がいいなとは思っていますね。