すごくカラフルでかわいらしいオフィスですね!
子どもの頃から絵を描くことが好きだった
絵を描くのが好きで、よく絵を描いていましたね。
ゲームもすごい好きでしたね。格闘ゲームとか、レースゲームとか、1人でやるよりもみんなでやるゲームが好きで、今思うとそれはすごく役に立っているなと思います。
当時は全然思わなかったけど、社会人になって、それこそ起業してから感じました。相手の話を聞く時に、「こういうことを求められているのかな?じゃあこうしてみよう」「違ったからもう少し話を広げてみよう」とか、そういう勘みたいなところはゲームから学んだなって(笑)
モノづくりはずっと好きだったので、大したものじゃないけど何か作ってみたり。高校からは美術部にも入っていました。だから絵とかモノづくりの業界に行きたいっていう気持ちは、高校の時には固まっていましたね。
面白いと思うことが自分の中では何よりも大事で、面白くないものはやりたくないんですよ。
子ども達のアイデアを社会に
この経験はすごく大きいですね。
そこで、子どものアイデアをキャラクター化し、商店街のマスコットキャラなど社会で活躍できるようにした活動です。自分が考えたキャラクターが実際にお店で使われているって、子ども達にとってもすごく自信に繋がりますよね。
「あれ、僕が描いたオバケ!」って親を連れてきてお店の人達と話してっていう、商店街に行くきっかけにもなりますし、このキャラクターがいることでその地域のコミュニティが復活するんです。
こういったものを色々とやっていって、子どものアイデアと子ども自体を関わらせることで、地域にあるいろいろな課題を解決できるのではないかと思いました。
大体その原因は身近な大人にあるのかなと思います。しかも悪気なく。子どもが何かへんてこなモノを作ってきた時に、大人は「そんな事してないで勉強しなさい」と言ったり。
そんな何気ない一言だったりすると思います。例えばわかりやすい例だと、象さんの塗り絵があって子どもが虹色で塗っていた時に、「違うでしょ。象はこの色じゃないでしょ」って。
確かにそうだけど、こういう象もいてもいいじゃないって。
想像力ってすごく大切なものなのに、学力に比べると評価がしづらいしわかりにくいものなので、日本ではものすごく価値が低いんですよ。重要視されていないんです。
海外だとクリエイティブは素晴らしい、価値が高いものだという文化を持っている国もたくさんあるんですけど日本はそうじゃないので。とても残念です。そこをなんとかしたいというのが元々の想いですね。
前例がないところからの起業
なるべくクリエイティブ系でデザインができるところを探して、制作会社に入りました。雑誌の制作に携わりましたね。
コンセプトとか活動内容っていうのはうまくいっていたんですけど、そこからお金を生み出すってことが難しかったです。素人だったので。
雑誌も立ち上げから携わっていたのですごく思い入れがあったんですけど、駄目だったのでじゃあこのタイミングだなって思いました。
起業して失敗するなら若いほうがいいなって。
あとは一緒にやってくれる仲間がいたことが大きいです。
起業してご苦労されたこととかあればお聞きしたいです。
13年も前なので、当時はそもそもキッズワークショップという言葉すらありませんでした。それまでの子ども向けイベントと言えば、ヒーローショーとかお菓子のつかみ取りみたいな。
なので1番困ったことと言えば、自分のやりたいことが伝わらなかったことですね。前例が無いから何がしたいのかわからないっていう状態だったので、想像以上に難しかったです。
でも1回見てもらうと子ども達がすごく楽しんでくれて、親御さんにもこんなに感謝されるというのがわかってもらえて、コツコツと実績を積み重ねていった感じです。
大人じゃ思いつかない、子ども達の自由な想像力
株式会社ピコトン
https://picoton.com/
<事業内容>
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・子供向けワークショップイベントの企画・運営・制作
・iPhone/iPad/Androidキッズアプリの企画・開発
・キャラクターの企画・制作、等
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今後に関しての展望とかありますか?
自分の作ったものが飾ってあると、子ども達の自信にも繋がりますよね。
凄いですよね!
それと同時に親御さんの意識を変えるにはどうするか、褒め方とか難しいのでそこが課題ですね。
はみ出したっていいし、全然何でも正解なので。失敗なんてないし、むしろ失敗してそこから何ができるかなので。そのくらいの感じが伝わるといいんですけど、なかなか難しいですよね。でもそういう言葉はテクニック的な部分なので、それはイベントの時に親御さん向けの冊子を配ったりして気づいてもらえたらいいなと思います。
楽しいからやりたいという想いが、なんだかんだ1番大事だと思います。僕は特に経営の知識もないところから始めましたが「こういうことをやりたいんです」と言い続けていたら、それを応援してくれる方が増えてきてなんとか続けてこれました。自分に知識がないからっていうのは関係ないんじゃないかと思います。
それから、3年間の社会人経験はあってよかったと強く感じています。そこで基礎を学ばせてもらったのが大きかったです。
社長になると、打合せや交流会などで大先輩の社長に合う機会が多くなりますが、そこでギリギリ失礼のないやり取りができたのは、前職の先輩方の姿を見ていたからです。
3年と区切る必要はないですが、できれば1年目から色々任せてくれそうなベンチャー気質で、しかも正解は自分で作り出すぐらいな会社に勤めるといいと思います。
起業すると「初めての問題しかない」状態が数年続くので、それをクリアし続けていく下地になります。
やってみて分かる事ばかりなので、早めに挑戦した方がいいとは思いますね。数年程度の社会人経験しかない頭で考えている予想は9割ハズレます。そのハズレが大切で、予想外の学びがあったり、大きな仕事に繋がったりします。
子どもの成長と一緒ですね。小さい時にハサミを渡して、早いうちに手を切ったほうが「痛いんだな」って学んで成長することができます。
すごく参考になりました。本日はありがとうございました!