これまでの経緯とこれからの展望についてお伺いしました。
幼少期からビジネスに触れる
おじいちゃんの肩もみをしたら100円くれたので、これはお金になることなんだなと思ったのがきっかけです。
それから肩もみをしてお金を稼いでみようと思い自分で料金表を作って、近所のお家を回っていました。
お小遣いがなかったので自分で稼ぐしかないと思い、幼稚園の頃から稼いでいましたね。
小学生の時は遊戯王カードが流行っていたので、人から安く買って高く売るということをやっていました。
特にお祭りとかはすごく人が集まるので、グルグル回して小学5年生で日給1万円いくこともありましたね。
他にそんな小学生いました?(笑)
高校では文化祭でマドレーヌを200個作って売り切る事ができ、その利益でみんなでカニを食べに行ったことはよく覚えています。
あとは幼稚園の時からパソコンには触れていたのですが、中学生くらいからパソコンにより興味を持ち始めましたね。
スポーツなどはあまりされていなかったのですか?
小中学校では部活で陸上部、水泳部、バレー部をやっていましたが、手を抜いていましたね。
運動に意味はあるのかな?と考えている、かなりひねくれた小・中学生でした。
自分でビジネスをしている方が楽しいし、意味があるんじゃないかと思ってスポーツも学校の勉強もせずにお金を稼いでいました。
本格的なビジネスに挑戦
科学に興味があったことと、高校の時に起業したいなという気持ちが少しあったので、それなりに偏差値とネームバリューのある大学の方がいい仲間が見つかるのではないかと思いました。
なので、大学1年生の時はトライアンドエラーを繰り返して、ひたすら勉強をしていました。
2、3年生の頃はプログラミングや絵を描くことなど技術面の勉強もしたり、あとはいろんな起業家の人たちに会うこともしていましたね。
それで、大学4年生でようやくビジネスらしいビジネスができました。
僕の周りにエンジニアやデザイナーとしてゲームを作っている方が多く、そういった人たちが「世の中に自分たちのゲームを出したい、周知する場が欲しい」と言っていたので、じゃあそういった場×採用みたいなことをしたらいいのではないかと思いました。
そこでまずはサークルの友人を5〜6人集めて大会をやるから出て欲しいと頼み、関東のゲームを作っているサークルも回って、結果30人くらい集める事が出来ました。
それでゲームを作っている企業に「こういう人達を集めました。この人たちが実際に2、3日思考してゲームを作っていく姿を見ることで働く様子がわかるので、これを採用に使うのはどうですか?」という話をして回り、結果的に今は大手メガベンチャーとなっている企業など3社を集めることができました。
それもこのイベントは1回頓挫していて、2回目でやっと成功させる事が出来たものなのですよ。
それは1回目の失敗が2回目の成功に繋がったのですか?
そこでもっと自分たちのやりたいこと、面白いことを作り出そうということで第2回目をやったところ、協賛も含めて150万円くらいの利益を上げることができました。
フリーランスの道に
そこで技術の勉強ができるところに行きたいと思っていたのですが、エンジニアやデザイナーの方々と関わるうちに技術者さんが生きやすい世の中を作っていくということもすごく良いと思ったので、人材系にも行きたいなと感じ、迷いました。
なので、リクルートとIBMを受けて、この2社に自分を見抜いてもらおうと思い、結果IBMに受かったのでIBMに行きました。
それである程度勉強できたので1年目の2月に辞めて、3月からフリーランスになりました。
でもそれがすごく大変で、貯金でギリギリ生活をしている状況でした。
1番最初は月収4万円で死ぬかもと思いましたが、次の月には20万円稼いで、48万、72万、最終的に340万円まで伸びました。
自分でどんどん改善をしていって時給ではなく案件単位で仕事をもらえるようにし、助手にも協力してもらいながらプチ組織として回していったところそのくらいまでいくことができました。
そこまで伸ばすために何か変えたことはありますか?
行動は特に変えていないです。僕のブログにも書いているのですが、ビジネスマッチングアプリを使ってひたすら会いにいって「紹介してください」と言い続けていたら紹介が増えていきました。
なので、紹介と給料は比例している感じですね。
あとはブランディングも大きかったと思います。
当時は超速デザイナーという旗を立ててやっていましたからね。
それから話が来るようになりました。
フリーランスになった当初は1日でどのくらい働かれていたのですか?
だから毎日喫茶店で本を読んでいました。
お金もないので贅沢もできず、毎日セブンイレブンで150円くらいのうどんを買って食べていましたね。
そして月収が20万円、72万円と順調に伸びていった時に、ある社長さんに会って「一緒に会社を立てませんか」と言われたので法人にしました。
常に勉強し続ける
1年ごとに全然フェーズ変わっていますね。
会社にすることで従業員の管理などのご苦労はありませんでしたか?
自分は営業経験がないので何ができる営業マンなのかなと思い、いろいろな人に相談しました。
それでも結局わからないことも多いです。
自分で完結できるものならいいのですが、一緒に働いてくれる人に関してどういう契約にすればいいのか、環境にすればいいのか、自分の求めていることは他の企業では普通なのかなど、全くわからなかったです。
なので、たくさんの人に聞いて徐々に立て直していきましたが、1年かけてやっと少しだけわかったという感じです。
これが30人、50人、100人になった時また全然違う課題が出ると思うので常に勉強ですね。
常に課題が出てきますから大変ですよ。
お金周りだとか、人間関係だとかいっぱいありますからね。
なので、できれば少数精鋭でいかに人を増やさないで済むか、そっちを考えていますね。
いかに1人当たりの生産性を上げるか、1人当たりの収益性が上がれば会社としても健全になっていくし、固定費が小さくて済むから安定するので、なるべく少数精鋭でできるビジネスをやって行きたいと思っています。
ボロボロになりながら勉強しましたよ。
最初から全部武器を持っている人なんていないですからね。
そういう感じで起業しました。
フリーランスの生きやすい環境作り
うちの社員はみんな、儲けたら仮説検証を繰り返して、どんどん新しい事を始めるというスタンスなのでやりやすいです。
今後は会社をこのように伸ばして行きたいというビジョンはありますか?
うちはフリーランスがすごく多い会社で、うちに関わっている人たちはみんなフリーランスを経験しています。
なので、彼らのような人が生きやすい環境を作っていきたいなと思っています。
これからの働き方は、会社員よりフリーランスという時代が来ると思っていて、そういった人たちが働きやすい環境や情報を提供する場所を作ることでフリーランスとして食べていけるような腕を身につけてもらいたいです。
そうする事で世の中の働き方も変わって行くと思うので、僕らはそこに対して何か発信したいですし、そこに使命感を感じているので、フリーランス向けのことはやっていきたいですね。
今の事業だけでなくフリーランスの方のための事業も進めていきたいのですね。
学生や未来の起業家にメッセージ
そこに起業の全てが詰まっていると思います。
時間も、お金も、人脈も誰だって最初はないです。
ある状態で起業する人なんていないので、勉強するべきだと思います。
僕は毎日喫茶店で勉強していました。道端でアンケートを取ったりもしました。
武器のない状態は当たり前で、武器は拾いに行かないと進まないので、ひたすら行動です。
やればやるほどなんとかする力がつくので、なんとかなります。
起業して成功したいと思っているなら行動する事をお勧めします。