初めからうまくいくことはない。挑戦と継続でサービスを作っていく。 株式会社グルーヴ・アール 川島 直也 社長

不動産とインターネットを掛け合わせ、生活やコミュニケーションをより楽しく、より豊かにすることを目指す川島社長にお話を伺いました。
人物紹介:川島直也 社長
少年時代はバスケをやっていた。立教大学卒業後、三井のリハウス(現 三井不動産リアルティ株式会社)にて勤務。
2009年株式会社グルーヴ・アールを設立し「不動産×Web×データ」の領域で事業を展開。 不動産情報サイト「マンションレビュー」「ユスフル」等のメディア事業や、不動産会社向けwebマーケティング支援事業を行う。

 

人物紹介:大熊
TACHIAGEの起業家インタビュアー。少年時代は野球をやっていた。好奇心と元気が取り柄。

起業を決意しながらサラリーマンとして経験を積む

本日はよろしくお願いします!
早速なんですが、子どもの頃はどんなお子さんでしたか?
どちらかというと活発なほうだったと思います。
父親の仕事の都合で転勤が多かったので、小学校も3つ行っていて。
やっぱり知らないコミュニティに飛び込むので、周りの空気感を見るとか、そういう機会は多かったのかなとは思いますね。
雰囲気ができあがっている所に飛び込むわけですもんね。
スポーツとかは何かされていたんですか?
小中高とずっとバスケをやっていましたね。
一番モテるやつですね(笑)
起業しようっていうのはいつ頃から考え始めたんですか?
大学生の時です。
仲の良い友達の父親が起業家だったので話を聞いているうちに、自分もやってみたい、チャレンジしてみたいなっていう気持ちになり、30歳までには起業してみようと学生の時に決めました。
どこに惹かれたんですか?
やっぱり聞く話がスケールが違うんですよね。
IT系の会社をやっていらっしゃるということで、技術とかサービスという資本力ではないところで勝負してるのが面白いと思ったのと、当然得る報酬も金額が大きいというか。

あとは逆にサラリーマンになったらというのを想像して、40~50歳になって満員電車で「なんか仕事だるいよなぁ。でも辞められないな」という人生って嫌じゃない?みたいな話になって。
確かにそれはつまんないなって。

大学でそういうきっかけがあって、それからの活動っていうのはどういったことをされたんですか?
文系で何もスキルを持っていないので、まずは営業とマーケティングを学ぼうと思いました。
大手の企業に入って組織の末端になるというのはあまり意味ないかなって考えました。ビジネスでうまくいっている人、そういう成功者に会える職業に就こうと思って不動産会社を選んだ感じです。
ベンチャー企業だったり経営者と近くでお仕事ができる選択肢は他にもあったと思うんですけど、なぜ不動産会社だったんですか?
会える人の数が違うかなって。
商材も高額ですし、たくさんの成功者の方々と会えるので選びました。
そうだったんですね。
実際に不動産業界に入ってみて、何か発見とかはありましたか?
やっぱり高い買い物なので、ある程度地位もあってお金もあって成功している方でも迷われるというか、プロの意見を求められるんです。
そういう影響力がある商材なんだなっていうのはすごく感じました。

それから不動産の流通は情報産業だなと感じました。
いい物件情報が出てきたらそれをいち早く顧客に伝える。その情報を三日後に伝えても、情報の価値が陳腐化してしまうので。

情報を簡単に、もれなく、誰よりも早く届ける仕組みがあったらとか、逆にユーザー側から簡単に有益な不動産情報にアクセスできる仕組みを作ったらビジネスになるかなと思いだしました。

最初から不動産関係で起業しようと思われていたわけではないんですよね。
そうですね。
でもITを絡めてやろうというのは学生時代から決めていました。
IT系というのは決めた上で、不動産業界で色々学ばれたことから何で起業するかを考えられたんですね。
実際にビジネスで成功されているお客さんにご飯に連れて行ってもらうことも多かったので、色々な人のビジネス感や感性、人柄に触れることはできた気がしますね。
ビジネスの種となるものを探しながらサラリーマンをやっていました。

今上手くいっていなくても、将来が見えていれば苦しくはない

就職してからも起業するモチベーションを維持し続けるのは難しいと思うんですけど、原動力は何だったんですか?
商売、ビジネスが好きっていうのがあるんだと思います。
起業前から根拠のない自信じゃないですけど、うまくできるんじゃないかみたいなものも何故か思っていました。

ビジネス本や起業家・経営者の本、流行っているサービスの本を読んだりするのも好きで、面白かったです。

別に頑張ってモチベーションを維持していた感じもないと言うか、自然に起業のことを考えていた感じでした。

起業する際はリスクも少しは負うわけじゃないですか。
そこに対する怖さも全然なく踏み出しましたか?
本当全然なかったですね。
当時は若かったので、最悪失敗しても、もう1回サラリーマンになればいいやみたいな。

起業された当時はどのような事業をやられていたんですか?
今もやっているんですけど「マンションレビュー」っていう、マンションの情報サイトのWebメディアから始めました。
完全にゼロからスタートっていうことで、結構ご苦労されたこともあったと思うんですけど…。

もちろんスムーズにいかないことも沢山ありましたし、知識や経験がない中で効率が悪くなってしまったこともあります。

ただ当時から自分なりには考えてやってきましたし、最初から上手くいかない事は分かっていたので、そういうものだと思ってましたね。

開き直りとはまた違いますよね。
そうですね。それが当たり前と言うか、そんな簡単じゃないよなって。
ゼロから作るっていうのは、うまくいかないものだという感覚でやっていました。
その方が気持ちが楽かもしれないですね。
メディアを作られて最初にぶつかった壁っていうのはどんなものでしたか?
まず起業してから、実際にサイトをローンチするまで8ヶ月くらいかかっているんですよね。
場面場面でそれ相応の苦労はあったとは思います。
でも基本的には、これをやればサイトが成長するはずだっていう、将来に対する打ち手が常にあったので希望はありました。

ただ一時、何かもうどうやってもこれ以上無理じゃないか、サイトを成長させられないんじゃないかって思った時があって、その時が一番辛かった記憶はありますね。

やり尽くした感じだったんですね。
当時はですね。
もちろんそんなことはないんですけど、なんかどんな手を打っても誤差ぐらいの改善しかできないんじゃないかって感じました。
いいアイデアや施策が浮かばなかったんですよね。
それはどうやって乗り越えられたんですか?
悩みながらも辞めずに続けたら、先が見えてきたという感じですかね。

インプットの時間を増やしたり、何かしら施策をうってみたり、逆に外部からの話があったりとか、いろんな要素が重なり先が見えて来たと思うんですけど、今思えば休憩もあって良かったんじゃないかと思います。

一回迷ったのも必要なことだったのかなと。
だから休憩してもやめないと言うか、継続することが何より大事なんじゃないかと思いますね。

社員が働きやすい環境を作ることに尽力する

最初はお二人で会社を始められたんですよね。
はい、二人で始めました。
前職の同期に、こういう不動産情報サイトの事業をやろうと思ってるから一緒にやろうよって言って始めました。
どのぐらいのタイミングで人が増え始めたんですか?
3年後ぐらいにエンジニアとデザイナーを採用しました。
僕はエンジニアとかデザイナーじゃないので、最初は外注でサイトを構築していたんですよね。
でもそうすると時間もお金もかかってしまうので、2人が入社してくれてから、明らかにスピード感が変わりましたね。
エンジニアさんが増えてスピードが上がったっていうメリットがあったと思うんですけど、逆に大変だったこともありますか?
もちろん。みんなが色んな考えを持っているし、社員が増えてくると組織運営っていうものも生まれるので。
そこは今でも模索中と言うか、日々改善しているけど、答えは見つからないと言うか。
組織を運営する上で気をつけている部分っていうのはありますか?
みんなが過ごしやすくて楽しく働けるっていうのが必要だなって思っていて、それを意識していますね。
ルールや縛りもそんなにないんですか?
ない方だと思いますね。出勤時間とかも自由ですし。
好きな音楽聴きながら仕事していいし、19時以降はお酒を飲みながら仕事をしてもいいし。

チームのメンバーに迷惑をかけないっていうのが大前提ですが、パフォーマンスが出るのであれば、基本的にはなんでもOKにしています。

自由度としてはかなり高いですね。
そうですね。健康に投資するっていうのもやっていて、青汁、野菜ジュース、スムージーを無料で飲み放題にしたり。
ブルーライトカットのメガネを無料で支給したり。

あとは、例えばディスプレイを1人に2台あげるので、ノートPCと合わせて3つの画面で仕事ができるようにしています。

そういう効率化とか健康に繋がるところにはお金を惜しまずに投資していますね。

知識を増やそうとするよりも、まずは行動してみる

学生や起業を考えられている方に、今までの経験を生かしたアドバイスだったりメッセージをいただけますか?
とりあえず起業がしたいっていう人は、したいならもうすればいい、したくないならしなければいいってシンプルにそれだけな気がしますね。
もっと「起業」というものをカジュアルに考えて、起業して良いんじゃないですかね。
特に若い時なら何か失敗しても別に失うものがないので。

学生に関しては、まずは動いて生の情報を得るってことが大事なんじゃないかと思います。
就職も、一般的な学生生活を送った方が持っている情報とか経験だけで正しい判断をするのは、はっきり言って難しいじゃないですか。
全く経験したことのない「就職」ってことなので。

なんとなくイメージや会社規模とかで決めると思うんですけど、そのくらいの情報量で考えて、結論を出しても正確じゃない答えが出るだけな気がするんですよね。
もちろん良い会社に巡り合える人もいると思いますけど。

就活って色々な会社に触れられるチャンスで、そんな機会って就職するとないので、その会社や社員が発する空気感だったり、考え方だったりを生で感じて、様々な企業を知る機会と考えるのが良いかなと思います。
色々な会社を見る中で、働きたいなという会社が出てくる気がするので。

今の就活って業界分析したり色々大変じゃないですか。
業界分析は全然意味がないと思いますね。
学生ってビジネスの基本を知らない人たちなので、どういう仕組みでお金が入ってくる、回ってるかもわからないのに分析も何もないんじゃないかって思います。
そういう行動自体は前向きでいいと思うんですけど、その分析結果自体に意味があるかって言うとあまりないと思います。

僕は経験したほうが早いって思うので。やっぱりすぐ時代も変わってしまうし。
例えば、物凄く業界分析を頑張って、厳選した1社だけ受けましたって人と、業界分析は何もしないでその業界の50社を受けましたって人なら50社受けた人の方が得ることが出来た情報量、経験値は圧倒的に多いだろうなって思いますね。
そもそも知識がまだないんだから、とにかくまず、そのモノに触れないと。

本当に何事もまずはやってみて、学んだ上で考えるということですね。
その方が早いと思います。スピードは重要なので。
結局座学で得られる情報、経験よりも、実際現場を経験した方が情報や経験を得られるわけなので。
そしたら同じ1年後に、同じ時間努力したとしても、スキルや経験が変わってきちゃいますよね。
もったいないと言うか効率が悪いと思います。
やってみること、行動することが大事だということですね。
本日はありがとうございました!!

168 Views 0
応援する