独身専用の習い事サイト「アローハ」で結婚を増やしたい 株式会社マハロー 石原 鉄兵 社長

婚姻組数が減っていることに危機感を感じ、結婚式場に勤めていた時代から婚活事業を構想していたという石原社長にこれまでの経緯をお伺いしました!
人物紹介:石原鉄兵 社長
大阪府出身。超どブラス思考。鉄兵という名前は父の好きな漫画から名づけられた。

 

人物紹介:大熊
TACHIAGEの起業家インタビュアー。好奇心と元気​が取り柄。気合いを入れるときはコーヒーを飲む。

社長に魅力を感じて就職

本日はよろしくお願いします!
早速色々お話をお聞きしたいのですが、昔から起業は考えられていたのですか?
大阪で親、祖父母の代から商売をしていたので、僕もいずれはやりたいなという気持ちはずっとありました。
大学の4年間で起業に向けた活動はされていましたか?
全くしていなかったですね。
今みたいに意欲が多かったわけではないですし、僕の年代はそんなに起業もなかったような気はしています。

それにいずれしたいなというぐらいで、就職した先がとても面白くて、人生をここに捧げようと感じられたらずっとそれをやるつもりもありました。なので、起業ばかり考えていたわけではないです。

数ある企業の中から最初の就職先を選ばれた理由は何ですか?
ITは僕の全く知らない業界でしたが、 本当に伸び盛りの会社だったので色々なことを学べるだろうと思いました。
あとは社長がすごく魅力的だと感じましたね。
当時の社長様から学んだ事というのはどういったことがありましたか?
仕事に関しても遊びに関しても、本気度がモロ伝わってくる社長さんで、とても面白くて人間力の凄まじい方で尊敬していました。
今でも思い出すんですよね。社長がプレゼンされていた姿を。

一番印象に残っているのは仕事ではないのですが、若手会社員が集まる実業団のゴルフ大会があって、その時に出場者の前でプレゼンをされたことがありました。
ゴルフにも選手に対しても想いがすごく強くて、わざとらしくでかい声を出すプレゼンや、小手先の技術がうまいプレゼンなんかもあるとは思うのですが、全くそうじゃない。

想いがストレートに届く、何かガーンと頭から雷を打たれたようなプレゼンをされていました。
あの時のあの姿というのは今でも忘れられないです。

人生をかけられるものに転職

その後、何が転職のきっかけになったのですか?
正直に言いますと、入社時は自分にITが合うかどうか?は半信半疑でした。 元々がアナログの塊みたいな人間ですので。
でもやってみて、もしかしたらこれに一生捧げられると想えるかもしれない、だからまずはやってみよう!と思い入社しました。

5年やってみて、みごとに死ぬほど嫌いだなと感じてしまいました(笑)。
なんとかこの業界で続けることはできるかもしれないけど、大成功はできないだろうなと心のどこかで感じました。

好きなことだけを仕事にしたいなんて贅沢なことは考えていませんでしたが、人生の大半を占める仕事において、死ぬほど嫌いなことに人生をかけるイメージはどうしてもできませんでした。

なので、5年かけても人生を突っ込めると想えるほど好きになれなかったということと、入社時に可愛がっていただいた社長が退任されていたこと。その2つです。

そこからなぜブライダルという選択肢を選ばれたのですか?
お客さんはITの製品を選ぶ時75%は製品の特徴で、25%は営業で選ぶと聞いたことがありました。
商品の特徴で選ぶ、機能で選ぶのであれば、自分が心から惚れた商品を扱いたいなと感じましたし、もしくはもっともっと人の心と接する中で営業できるような職業にしたいと思いました。

僕はウェディングプランナーの仕事やブライダル業界の仕事を全く知りませんでしたが、ブライダルという幸せな時間を過ごしている人と接しながら仕事ができるなんてハッピーな仕事はないと感じてブライダル業界に行こうと決めました。

もともとのブライダルのイメージと入ってからのブライダルのイメージに変化はありましたか?

いくらハッピーだからと言って、それだけではないことは想像していたので、それほど大きなギャップではありませんでしたが、売上管理というのはどこに行っても必要ですし、思った以上に力仕事など泥臭い部分も多く、でもそれがお客様の晴れ舞台を作っていくということは実感できました。

ウェディングプランナーとして提案するという仕事以外にも、掃除はもちろん、引き出物の準備やら確認作業やら事務作業も非常に多く、また式場や業務ごとに数字も管理されているので、やはりブライダル業界でもそういう部分はリアルだなと思いました。

ブライダル業界のやりがいというのはどういうところですか?

やはり人の幸せによりそう仕事なので、そういう意味ではとてもハッピーな仕事だと思います。

僕なんかまだまだでしたが、本当にお客様の幸せ、新郎新婦の幸せが自分のこと以上に思える方ばかりが集まる業界でした。
皆さんキラキラした目に見えるのはそういう方が多かったからだと感じます。

それは素晴らしい環境ですね。

1番やりたいもののために起業

そういった本当に素晴らしい経験をされている中、どのタイミングで起業をしようと思い立ったのですか。
いつかなんとなく起業したいという気持ちは心にずっとあったのですが。そんな中、当時、結婚式場の支配人をやっていた頃から結婚の数はどんどん減っていたという事実がありました。

となるといずれ式場にとっても厳しい時代がきてしまうじゃないですか。
そういった危機感を感じているうちに、当時はまだ婚活という言葉もなかったのですが、出会い事業に興味を持ち始め、やりたいなと思い始めました。

それで独立されたのですね。
独立にあたっては起業に対するリスクや恐れというよりも、どうしてもこれがやりたいという想いの方が強かったということですか?
もちろんITだって結婚式場だって想いはあってやっていたのですが、 その中で一番やりたいものをやってみたいという気持ちになり、決断しました。
一番やりたいということをやれることは本当に素晴らしいことですね。
起業された後ご苦労されたことはどのようなことでしたか?
僕は今までなかったようなサービスを作って、始めることに興味が湧いてしまいます。
今やっている婚活事業を始めた当初はまだ婚活サークルもなかったですし、婚活という言葉もできたばっかりでした。

サービスのカタチもなく、完全にゼロから仕組みを作って売り始めたので、値段すら決まっていませんし、そこにどれだけの価値があるのか?考えながらのスタートはものすごく難しかったです。
この値段でやりませんかといっても、本当にこの値段をもらっていいのかなと初めは不安に思ってしまうのですよね。

前例がなく、比べるものもないという意味では、本当に初めての経験ばかりの毎日でした。

最初から完全に婚活事業のみで始められたのですか?
実はそれともう1つあって、シニア向けのブライダルを企画していました。
中高年の方で、若い時に様々な事情で結婚式を挙げられなかったという方って結構いらっしゃるので、余裕ができたから改めて今、式を挙げませんか?という提案をしていました。

しかし、当時は、若造がうちの老人ホームのお客さん相手に何を企んでいるんだ?というイメージもあり、なかなか簡単には進められなかったです。

でも実際に老人ホームで素敵な結婚式をあげることもできました。
思い出に残る一つですが、自分の祖父母が老人ホームにいるため、沖縄で結婚式をしたけれど連れては行けなかったので、老人ホームにいる祖父母に結婚式を見せたいというレアなケースがありました。
そこで老人ホームのレクリエーションルームを貸し切り花を敷き詰め、牧師を呼んで式を挙げたところ、ものすごい涙、涙での大感動の結婚式になったのは素晴らしい経験でした。

それすごいですね、絶対喜ばれますよね。
事業を拡大していく上で大変だった部分と楽しかった部分というのはどういった所ですか?
今、会社は12年目なのですが、社員数人でやっているだけなので、まだまだ大きくはできていません。
でも続けてこられただけでもまずはハッピーだなと感じています。

すぐに伸びる会社もあれば、苦労してようやく結果がでる会社もあります。
自分の取り組んでいる事業に思い入れやぶれない軸があり、世の中にとって有意義だと信じてやり続けることが私は大切だと考えています。

本当に芯が大切だとお考えなんですね。

婚活のイメージを変える新サービス

今の御社の強みはどういった所なのですか?
今までの経験を活かし、新たなサービスを開始いたしました。
それが独身専門の習い事サイトアローハ」です。

約10年以上、婚活事業を続けてきましたが、まだまだ婚活に抵抗がある人が多いということを強く感じてきましたし、データとしてもきちんと表れていました。
厚生労働省のデータによると、約3800万人の独身の方がいて、その内9割以上はいずれ結婚するつもり。
つまり今でも基本的には結婚したい人がほとんどなんです。

そしてその中で少なく見積もっても半分以上の方は彼氏彼女がいません。
であれば、みんな婚活しているのでしょうか??

1,2年前のデータですが、実は今まで婚活したことがあるという方は約17.5%しかいないという結果でした。
しかもそのデータは婚活したことがあるのが17.5%なので、今婚活している人の数だともっと少ないはずです。

実は皆さんが想像している以上に婚活をしている方は非常に少ない。
数千という会社がある婚活業界も、国が婚活支援と謳っている対象もこの17.5%。

でも本当に一番多いのは、結婚したいのに婚活も何もしていない独身層なんです。
この大部分の独身層の皆様に気軽に利用いただけるようなサービスはないかな、という視点から、独身専門の習い事サイト「アローハ」を企画しました。

独身専用の習い事サイトですか?
簡単に言うと「ケイコとまなぶ」や「ストリートアカデミー」のような、習い事を始めようと思ったらみんなが見るようなサイトです。
いろいろな習い事が載っていて、好きなものがあれば参加する仕組みですが、参加できるのは独身の方だけ、という部分が他にない最大の特徴です。

そもそも婚活に限らず、既婚者と独身の方は、会話の内容が異なってきたり、遊ぶ時間がずれてきたりと、価値観が離れてくると思います。
なさそうで意外と多い事例ですが、例えば今日から料理教室に女性が通う際に、パッとドア開けたら自分以外が全員ママ友みたいな既婚者だったら、何となく参加しづらかったり、テンションが上がらなかったりすると思いませんか。

でも同じぐらいの年齢で独身の仲間だけであれば行きやすいですし、楽しく学べるというコンセプトから、独身専門の習い事サイトというものを作りました。

集まりとしては婚活サイトでも習い事サイトでも同じような方が集まっているのですが、婚活という言葉をなくすことでハードルを下げているということですか?
独身の方が集まりさえすればきっと結婚はいっぱい生まれると思っています。
例えば学生時代って、いろいろな人が集まるだけでカップルになるじゃないですか。お金持ちやかっこいい人だけではなく、いろいろな人が自然とカップルになっていきますよね。

それともう一つ、今の独身の方が結婚する馴れ初めのナンバーワンは何かご存知ですか?

マッチングサイトとかじゃないですか?
そう思うじゃないですか。でも実は、1位はダントツで職場と知人の紹介なんです。これは何十年も同じです。

職場って結婚するために行く所じゃないですよね。
でもそうやって毎日独身の方同士が同じ時間を過ごすだけで数多くの結婚が生まれているんです。

独身の男女が集まる場所さえあればきっとカップルはどんどん増えるはず。でもその場所があまりに少ないので、出会いがない時代だと言われています。
特に今はパワハラとかセクハラが問題で、職場での結婚は今後、縮小傾向になるでしょう。
だからこそ、新しい男女の集まる場所が必要なんです。

独身の方が弊社の​アローハ​というサイトに集まればきっと恋愛や結婚は自然と生まれるはずです。
それこそが習い事サイト裏のコンセプトなんです。

学生や未来の起業家へのメッセージ

最後に学生や未来の起業家にメッセージをいただけますか?
例えば、学生から起業してすぐ成功する人もいれば、ずっとサラリーマンで、ケンタッキーおじさんのように60歳を超えて大成功する人もいます。

人生には一つとして同じケースなどなく、その中で成功や失敗があると思うので、 「起業して成功するためにこういう風にしなくてはいけない」ということは僕はないと思っています。
自分はどうなるか分からないのが好きですし、どこでどう化けるかは分からないから夢があります。

大きい会社に入って勤めあげる幸せという考え方もあると思いますが、特に今はいつどこがどうなるかなんて先のことは誰にも分かりません。

もちろん傾向や対策などは必要だとは思うのですが、それだけで決めるのではなく、自分の信じる道を突き進めばいいのではないでしょうか。

自分のやり方を見つけた方がいいということですか?
自分はずっとそう思っています。
今、成功している人もいれば、そうでない人もいる。
安定している人もいれば、遊んで暮らしている人もいる。

色々な人生がありますが、全て「今」だけのことですよね。
人生は長いので、いつ何がどうなるのか?誰にも分からない。
逆転ホームランを打つのか、逆転負けするのか?

僕は、死ぬ間際に「ああ、最高の人生だった!」と想えればいいと思っています。いつでもその覚悟はあります。

苦労せずに順調なのは最高ですが、もし苦労したのであれば、その先には簡単に成功するよりもさらに大きな喜びや嬉しさがあるでしょうし、苦労の分だけ強みにもなると思います。
もし最初から順調なら素晴らしいことです。
順調なら油断することなく努力を重ねて生きていきたいですね。

周りの意見や過去の事例もとても大切ですが、そればかりを気にするのではなく、自分が一番だと信じる道を突き進むことこそが何より大切ではないかなと僕は思います。

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