ものづくりへの想いや創業時のエピソード、エンジニアを大切にする会社の姿勢を伺いました!
Web上で新しいものを作りだしていく
まず最初にウェブフロンティアさんの事業内容を教えて頂きたいです。
システム開発をしています。
開発している内容としましては、WEBシステム開発、モバイルアプリ開発、複合機やデジカメなどの組み込み系の開発。
他にも据え置きゲーム機の開発だったり、スマートウォッチのファームウェアの開発だったりと、多岐にわたってやっています。
そういった事業を中心として、IOT関係の技術領域に特化した会社となっています。
今は社員が全体で100名近くいるんですけど、その内の30名近くが、IOT関係の開発に携わっています。
最初は3人から始まった
創業メンバーは何名くらいいらっしゃったのですか?
元々同じ会社だったんです。
「自分たちで新しいものを作りたい」みたいな気持ちがあるメンバーで技術的な腕も長けていたので、「彼らとは何かが作れるんじゃないか」と思い、私の方から一緒にやらないかと声をかけました。
その内の1人は今はもう退任しているのですが、今でも一緒に仕事をしているような感じですね。
父親の会社を継がれたのですが、システムを新しい技術のものに置き換えたいということで、うちの会社に声を掛けてくれてやっています。
創業して6年半くらい経った頃からですね。
それまでは自分は開発者としてお客様に技術提供をする形のビジネスをずっと繰り返していたんですけど、このままだと営業活動もできないですし、新しいものを作り出す時間も作れないなと。
これでは自分がやっていきたい夢とか希望をこの場所で叶えられないのではないかと思い…。
現場を離れて社長業に専念することにしました。
そこからですね。
自分も開発者としてずっと歩んできたので、開発者の気持ちはよくわかります。
ウェブフロンティアという船に乗って、一緒に夢を追いかけてくれるような人たちを数多く採用したいと思い、人を増やし始めました。
自分がやりたい仕事をやらせる
村上さんは「人材価値の最大化のためには投資を惜しまない」と伺ったのですが、具体的にはどのようなことをされていますか?
これだけ100名近くのエンジニアを抱えるのは難しいと思うんですけど、工夫されているところがあれば教えて頂きたいです。
給料が良いことはもちろん大事ですが、技術者として「社員にはやりたいことをやらせてあげたい」という思いがあります。
例えば「スマホアプリの開発がしたい」というのであれば、お客様からお仕事を頂いて少しでもそこに関われるようにします。
エンジニアを自分がやりたい仕事に就けさせる。
そこに気をつけながらやっていった結果、思いが伝わって人が集まってきてくれたのではないかなと思います。
村上さん自身、元々エンジニアでいらっしゃるから気持ちがわかるところもあるんですね。
やりたい仕事を提供してあげられる環境はなかなか作れない、そんなジレンマみたいなものを抱えていらっしゃる会社も多いと思うんですけど、そこはどうやって仕事を得ているのですか?
やはり、今までのお付き合いの中とかですか?
うちは営業会社じゃなくて技術会社ですので、営業的なアプローチはほとんどしていないって言ったら変ですけど。
今までのお付き合いの中で、「ウェブフロンティアの社員だったら、新しい技術転換したとしても立ち上がりも早いでしょう」みたいなことを言って頂いたりとか。
あとは極力、チームで開発するところを作って、その1人だけを見るのではなくチームとしてその1人を受け入れたりとか工夫はしていますね。
いわゆる派遣会社ではないので、そこに送り込むだけではなくて成長もしてもらいたいんです。
ちゃんと自分の価値を高められるようなチームに行って、そこが100%本人の技術ややりたいことを満たされなかったとしても、会社が意向を聞いてくれるというのは本人にとって嬉しいものだと思うので、そこは気をつけながらやっています。
ウェブフロンティアみなとみらい本社からの眺め
会社として人を大切にする。エンジニアさんにやりたいことをやらせてあげる。
他にも何かしらの工夫があったら教えて欲しいです。
採用に立ってるメンバーも同じ技術者なんです。
技術は高い低いはあるんですけど、うちの面接の場合は技術的な質問はあまりしません。
経歴書を上から下まで説明してくださいみたいな面接の仕方ってよくあると思うんですけど、うちは経歴書を見ながら聞きたいところだけ聞きますね。
あとは一緒にやっていけるのかどうかっていうところをすごく見ます。
「マインド重視」ですね。
その人に本当に熱意があるかどうかは話してみればわかるので、技術力よりもそこを重視しています。
かといって全然技術がないとちょっと厳しいですけど、技術力とマインドが同じようなところで並ぶのであれば、伸び代も考えてマインドを取ります。
でも極力チームの中において、ちゃんとその人をキャッチアップできるような環境を作っています。
ゆくゆくはマネジメント研修だとか技術的な研修というよりも、技術者交流ができるような場を作っていきたいです。
勉強会も今やっているんですけど、もう少し最先端の技術を学べるような、例えば海外の技術を実際に見に行って肌で感じてもらえるようにしていきたいですね。
瞬時に世界が繋がるインターネットに可能性を感じた
昔から先頭に立って人を引っ張っていくことがすごく好きで、応援団長をやったりしていましたね。
どうせ社会人になるんだったら誰かに使われるよりも、自分で会社を起こして自分の責任でやりたい。
何かやれるものはないかなと、高校生くらいからずっと思っていました。
でも飲食店とかだとどうしてもお金がかかりますし、お金を貯めていくのには時間がかかります。
そこで弁護士や税理士など、士業であればすぐに起業ができるのではないかと思いました。
2年生ぐらいの時に司法試験なんてとてもじゃないけど受からないってよくわかりました(笑)
どうしようかと思っていた時に出会ったのがパソコンだったんです。
1998年に大学に入ったので、2000年くらいの頃ですね。
その時に自分でパソコンを作ってみたことを機に、プログラマーという仕事があることを知りました。
プログラマーになるための勉強として、パソコンを組み立てて自分の家でサーバーを立てたあたりがこの業界に本当にいこうかなと思ったキッカケですね。
自分でホームページを立ち上げたら、自宅に置いてあるパソコンに全世界からアクセスしてくるのがわかるんです。
なんかこう『瞬時に世界が繋がっている。これはすごいな』と思って。
それって自分でやってみなかったらもしかしたら気づかなかったかもしれません。
自分で作って自分で勉強して、自分の家に世界中からアクセスが来るみたいな、そういうものを目の当りにすると、この業界にはものすごく可能性があるなって思いました。
世界とこんな線同士で繋がっていることにすごく可能性や魅力を感じたんですよね。
これは夢があるなと。
そこからインターネット業界に行こうと決めました。
やりたかったら手を挙げる
今の時代は学生から起業するパターン、一度就職してから起業するパターンがあると思います。
後者であればどういった会社さんが魅力があると思いますか?
マインドはあるのに起業のノウハウが全くなくて、自分を鍛えられる環境に身を置きたいと思っている人に対して、どういった観点で選んだらいいのかアドバイスがあれば教えて頂きたいです。
誰かがアイデアにお金を出してくれて、起業していくパターンって「技術が本当にそこでつくのかな」みたいな。
今のコア技術が得られるような、この技術だけは絶対に負けないみたいなところを学べる会社に勤められるとすごくいいのではないかと思います。
やっぱりこと技術に関しては、1から10まで学べるようなところで、ものづくりのプロになれる会社を選ばれるのがいいのかなと。
自分が作ったものを使っている人の顔も見えますし。
あとは、うちは新卒だろうが中途の社歴が短い人間であろうが、手を挙げれば誰でも参加できるチャンスがあります。
やりたいって言っている人を止めたくないんですよね。
昔自分が勤めていた会社では「やりたかったら手を挙げろ。やりすぎたら誰かが止めてくれるから。だから止められるまでやれ」って言われていました。
すごい良い言葉だなと思って自分も社員にはそういう風に伝えています。
ウェブフロンティアのチャレンジ
引き続き、技術を活かせるような業界と上手く組みながらやっていきたいですね。
例えば気づきを与える。普段と身体の調子が違ったりとかしたら「今日はあまり体調良くないんじゃないですか?」とか。
健康面に対してアプローチするような仕組みをアップルがやっているじゃないですか。
そういう社会インフラを作るような、次世代のプラットフォームを業界を問わずとしてやっていきたいです。
あとは自動車の自動運転関係ですね。
下町ロケットじゃないですけど「うちのこのパーツがなかったら自動運転のこの一部の機能は実現されない」とか。
そういう1つでも世界と戦えるような技術を持ったものづくりの出来る会社を作りたいと思っています。
そうですね。そういったコア技術を持って世界と戦っていきたいという気持ちはすごくあります。
それから、新しい事業をみんなで考えながらお客様からもアイデアを頂き、市場ニーズを汲み上げながら新しいものを作り出していくことをやっていきたいですね。