2度の転職を経て “最も顧客に寄り添っている会社“を選んだーー。
株式会社SEASIDEで中途採用コンサルティングに従事し、人々のキャリア形成を支援されている中島さんにお話を伺いました。
顧客に寄り添う会社はどこか
前職は大手の人材会社で人材紹介をやっていました。
法人開拓営業と、転職を考えている人を対象にするキャリアアドバイザーがあって、僕は両方をやっていました。割合はだいたい7:3くらい。
新卒で入った会社は自動車部品メーカーだったので、自動車メーカーと部品会社が主なお客様でした。

(新卒で入った会社の仲間と)
やっぱりもっとお客様に寄り添って良いメニューや価値を届けたいという想いですね。
大きい組織にいると、こうやりなさい、これがお客様の為なんだっていうことが多いんです。会社としては売り上げが上がるけど、お客様にとっては本当にいいの?っていう考えに至って。
僕は2年くらいモヤモヤしていて、悩んでいて、自分なりにトライもしたけどダメで。
具体的にどういう内容をお客様に提供した方がいいんだろうってずっと考えていました。
前職時代の1番のお客様がホンダだったんですけど、ホンダが大切にしていることが自分が大切にしていることと一致していました。
自分が提供している技術で人々の生活を豊かにするっていうのが、ホンダがこの世に存在している意義なんです。
僕も働くってそうあるべきだよなって思っています。
ちょうど、「今自分はお客様に寄り添えているのかな」って考えていた時に、SEASIDEのCOO飯田さんと会いました。前職の先輩で尊敬していたので、話を聞いてみたらSEASIDEは自分にぴったりだと思って転職を決めました。
ここならお客様に寄り添えると思ったので。

(尊敬するSEASIDE飯田さんと)
転職を始める前に自分と向き合わなければならない
3分の1の新卒が3年以内に会社を辞めるという話をよく聞くのですが、これからの時代は終身雇用ではなく転職っていうのも可能性としてあると思うんです。
会社が合わない転職だけではなく、前向きな意味で可能性を持って転職していくのもあると思うんですけど、どのように転職先を見つけてきましたか?
そうじゃないとどこが合っているかって分からないじゃないですか。でも、そんなの考えても分からないって思う人もたくさんいると思うんですね。分からないなら分からないなりで大丈夫。
”今”っていう時間で自分が何を思うかに自信を持って考えて、自分を理解すれば大丈夫だと思います。

(学生時代にはカンボジアにバックパッカー)
でもスキルの度合いとか内容って多様で、営業新規開拓1万件取れるスキルがほしいとか、同じ営業でも深耕営業っていう数社しか持たないものもある。スキルは大事だけれども、会社のフェーズとか成長度合い、未来を見据えてマッチングするか見極めるっていうことが大事だと思います。
“当たり前を大切に”が円滑に仕事をするコツ

(株式会社SEASIDEのメンバーと)
自分の強みはこうですって自信を持っては言えなくて、なぜなら自分の良さって他人が決めることであるからあまり自己評価しないようにしています。
逆に山本くんから見て僕の強みって何だと思いますか?
前の会社で実現できなかったことがあってSEASIDEに来たというのもあると思うけど、前の会社でもしっかりトライをしていることはカッコ良いなと思いました。
あとは僕の経歴で、30歳で4社経験しているのは、転職市場ではジョブホッパーとして見られることが多いです。
でも、転職の数って自分が失敗してチャレンジした数だと捉えています。だから同世代の中ではチャレンジした回数は誰よりも多いし、チャレンジには必ず失敗を伴っている。
そうすると人の悩みとか痛みがすごくわかるようになってきました。
これは僕の唯一の良いところかもしれないですね(笑)
会社の雰囲気に馴染むのに心がけていることってありますか?
相手をちゃんと知ることですかね。これは転職していて毎年違う人と付き合って、違うコミュニティに属してきて気付きました。
自分がここすごいんだよとか偉そうにするんじゃなくて、相手のことを尊重して、相手のことを知らないとコミュニケーションって取れないんです。
相手を知ることが仲良くなれるきっかけかなっていうのは自分の経験を通じて学びました。
これって大学生でも語れるようなことって思うかもしれないけど、大人になると当たり前のことってできなくなっちゃいますからね。
イチローとかそうだと思うけど、当たり前のことを当たり前のように毎日ルーティンでやるからすごい人なんだと思います。
天才って言われているけど基礎はものすごく努力している。
それが年を取っても変わらないのがすごいと思っています。
自分の事業に価値を認めてもらうために
まだ会社が小さいフェーズだから、社会的に認められるまで、それが上場という形なのか、たくさん採用ができるような資本体力になるのか分からないけれど、「社会的信頼度が高い組織までしっかり作り上げていく」というのがやりたいことです。
その為にはお客様に認めていただかなくてはならない。そして認めてもらうには自分たちのやっている事業内容、僕の場合だったら「採用コンサルティングは価値がある、お金を払ってでもやりたい」と思える内容でないといけないので、そこを日々追い求めている感じです。
何をやるにせよ仕事って誰かの為にやることだから、相手の心が豊かになるような提供者になりたいですね。これが身に付けたいこと。難しいけどね。
例えば簡単な例を言うと、テニスのフェデラーってああやって勝っているけど、それを見てみんな感動しているじゃないですか。テニスを通じて人々に感動を与えている。
そうやって、自分が採用コンサルティングをやることで、お客様が本当に中途採用で入ってもらえてよかった、それで組織が成長したみたいなことを言ってくれるとすごく嬉しい。入社した人が本当に良い転職だったって言ってくれるのも嬉しい。
だけどそこで終わりじゃなくて、転職した人がその組織でどこまでやっていけるかっていうところまでフォローしてあげたいとも思っています。
やりたいと思っています。普通の採用コンサルティングってそこまでやらないと思うけど、僕らのメニューであればそこまでやれるチャンスもあるかなと思うので。
経営に寄り添う採用コンサルティングを心がけています。
公私ともに小さな気遣いが大切
ひとことで言うと、時間を守ること、相手のことを考えて言動することは多分うまくいくコツなのかなっていうのは思っています。仕事であれば、明日の15時にアポがあったとすれば、それまでにしなければならない流れってありますよね。例えば、誰かが資料を用意しなければならない。じゃあ僕やりますねって率先してやれば、円滑に進みますよね。
家で待っていてくれる奥さんに対しても「疲れた」って帰るのもいいけれども、料理を作って待ってくれていた相手のことを考えれば、まずは「ありがとう」とひとこと言ってあげるだけでも全然違うと思います。
それから、お金にはあまり執着していないですが、お金があったらやりたいことはあります。
日本って犬と猫が保健所で殺処分される数がかなり多いんですよ。
それを改善したい。
愛犬から命の大切さを教えてもらったから、もっと共存できるような社会にしたいなって思っています。

(愛知の実家で飼っているトイプードル)