ココロとカラダをシゲキする! ストリート・アクションスポーツをもっと身近に。 株式会社ZETA 財満 栄治 社長

サーフィン、ダンス、スケボーなどのストリート・アクションスポーツ総合メディア「FINEPLAY」を運営し、その魅力を世界に発信し続けている株式会社ZETA。

サラリーマン時代にメディアを立ち上げ、今に至るまでの経緯や、その想いを財満社長にインタビューしました!

人物紹介:財満栄治 社長
横浜出身。大学時代にはアメリカ・ワシントンに1年間留学する。
卒業後はヤフー株式会社にて広告営業と編集に携わり、Yahoo! JAPANの特集を企画制作。2016年に株式会社ZETAを創業。サーフィン、スノーボード、ボルダリングなど数多くのスポーツを楽しむ。

 

人物紹介:石島
TACHIAGEの起業家インタビュアー。子どもの頃から野球少年。スポーツが大好きで保健体育の教員免許も持っている。

 

ストリート・アクションスポーツに特化したメディアを作る

本日はよろしくお願いします。
早速ですが、事業内容について教えてください。
メディア事業とクリエイティブ開発事業の2つをメインでやりながら、デジタルマーケティング事業も行っています。
<株式会社ZETAが運営する、ストリート・アクションスポーツに特化した総合ニュースメディア「FINEPLAY」> https://fineplay.me/

実際にメディアのほうも拝見させていただきましたが、すごくカッコいいですね。
そもそもなぜストリート・アクションスポーツに特化したメディアを運営しようと思われたのですか?
実はメディア自体は僕がまだサラリーマンだった6年前に立ち上げています。
社内で新規事業創出のコンペがあり、僕はアーバンスポーツのマッチングサービスを考えたのですが、最後決勝で負けてしまいました。
それなら自分でやろうかとも思ったのですが、個人でやるとなるとお金がすごくかかってしまうので難しいなと。

アーバンスポーツ自体は好きだったので、何かやりたいと思いメディアを始めることにしました。と言うのも、僕はそういう映像を見るのが好きだったんですが、専門的なサイトがなかったんです。
なので、そういったスポーツのかっこいい映像だけを集めたサイトを作ろうと思いました。

最初はサラリーマンだった頃に個人で始められたのですね。
その後、どういった活動をされていたのですか?
エンジニアやデザイナー、信頼できる仲間に声をかけて立ち上げてみたものの、1年くらいやってもあまりスケールしなくて。
なので、それまではYouTubeの映像を集めているだけのサイトだったものを、ちゃんとしたニュースメディアにしようと転換を図りました。

経験はなかったのですがいろんな大会に声をかけて、カメラを持って、見よう見まねで取材を始めたんです。

実績もないし、最初の頃は取材を断られることも多かったのですが、知り合いの紹介とか、小さいイベントにも全部顔を出して1人で取材を続けていましたね。

初めの頃は地道にコツコツやられていたのですね。
いや、本当に地道で、メディアが知られていなかったのでイベントすら入れないこともありましたし、行っても相手にされないこともありました。

2020年東京オリンピックの種目に!

そういった取材活動を続けられていく中で、何か転機となるようなことがあったのですか?
一番の転機となったのは2年前。いわゆるストリート・アクションスポーツであるサーフィン、スケボー、BMX、クライミングが2020年の東京オリンピックの種目に決まったことです。
それが決まったとき、そこを全部フォローしているメディアはFINEPLAYしかなかったんですね。

そこから結構いろんな問い合わせをいただくようになり、他メディアさんとの連携のお話や企業さんから一緒に企画をやろうという話も増えてきました。

こういうスポーツって、好きな人はすごい好きで、カメラマンとか映像マンとか編集とかも問い合わせからやりたいと声をいただいて、段々仲間も増えてきた感じです。

やっぱり2020年のオリンピックの種目に決まったことが大きかったですか?
そうですね。でもその前から、僕は現場を大切にしていたんです。
とにかく覚えてもらおうと、現場では選手や業界関係者と必ずコミュニケーションを取るようにしていました。

僕は全部の現場に行っていたので、3年くらい経った頃から徐々に覚えてもらえるようになってきていて、選手たちとも仲良くなってきて。

ゼロから作ったメディアでしたが、「いけるかもしれない」という手応えは感じていました。現場を重要視した結果が今に繋がっているんだと思います。

プロもアマチュアもパラも関係ない。1人のアスリートとして

メディアではどういった競技種目を扱っていらっしゃるのですか?
サーフィン、スケボー、ダンス、スノーボード、クライミング、BMX、フリースタイル、FMX、ダブルダッチを扱っています。
あとはこういうスポーツって音楽とかファッションにも関わってくるのでカルチャー分野、どれにもあてはまらないところはその他、という感じでカテゴリ分けして記事があります。

僕らはメジャースポーツは取り扱わないと決めているんです。サッカーメディアとかは他にもありますから。

僕はマイナースポーツと言われているストリート・アクションスポーツに光を当てたいと、野球やサッカーニュースのところにサーフィンのニュースが入ってくるとか、スケボー選手のインタビューが入ってくるとか、そういうのが当たり前な世界にしたいという想いでやっています。

FINEPLAYはプロやアマチュアだとか、パラのアスリート、そういった括りを問わず、アスリートが自らの活動と存在をアピールできるメディアだと思います。

財満さんがその考えに至った理由や、メジャースポーツにフォーカスされない理由は何かあるのですか?

ストリート・アクションスポーツを突き抜ける
何かに特化して、そこだけ追求してやれば強みになると思いました。

それから、いわゆるパラスポーツと普通の健常者で区切るのがすごく嫌なんです。
僕も今までパラ選手の方々と仕事をしていろんな話を聞いてきましたが、彼らも自分の障がいを苦に思っていなくて、普通にアスリートなんです。

大丈夫かな?って逆に健常者の人たちが案じているだけで、本人たちは微塵にも思っていないし僕もそういう考えなんです。

以前、全盲でクライミングされている方を取材させていただいたことがありますが、別に目が見えないってだけでクライマーだしアスリートなんです。関係ないんです。

そうですね。それがもっと当たり前の感覚になればいいなと思います。
メディアや映像を制作されるにあたって、どうやったら相手に伝わるか、何か意識されているポイントや気を遣われているポイントってありますか?
それは常に試行錯誤しながらやっていますね。でも一番大切にしているのは、僕らはスポーツ選手をちゃんと支えるということ。彼らの伝えたいことを伝えられるメディアであり、そういうコンテンツを作り続けるということです。

FINEPLAYには、現代アート作品を手掛けるアーティスト・TAKAの連載記事があります。フリースタイルスキーヤーだった彼は転倒事故により頸椎を骨折、肩から下が動かなくなりましたが、現代アーティストとして活躍しています。


(引用:FINEPLAY https://fineplay.me/culture/39529/

クールでかっこいい作品を描くなぁと以前から興味があったのですが、仕事でたまたまご一緒できる機会がありまして。
話をしてみると、彼も元々スポーツプレイヤーということですごく共感してくれて、FINEPLAYで取材させていただくことになりました。

TAKAを取材してる中で、彼は「フリースタイルスキーヤーの時より今アーティストとして活動していることの方がパワフルになっている」と話しているのを聞いて自分自身とても刺激になりましたし、TAKAの夢や活動をたくさんの人へ伝えたくて、FINEPLAY内でTAKAの連載記事を掲載しています。

始めるのに遅いことはない。生涯スポーツを楽しんでほしい

今このように起業されていて、メディアに対してもいろいろな想いがあると思います。
今後作っていきたい世界観があれば教えていただけますか?
僕はメディア自体を情報発信だけでないプラットフォームにしたいと思っています。実際に体験してやってみて欲しいし、面白かったらどんどんはまって欲しい。

サーフィンとかスケボーっていわゆる昔は、遊びでしょ?とか、不良がやるものでしょ?というイメージがあったかもしれませんが、今はオリンピック種目にもなっています。

サーフィンもスケボーもダンスも世界で活躍する人が増えて、それを目指す人もどんどん出てきて、豊かな気持ちになったり、人生に活きてきてくれたら嬉しい。

僕もそうなんですけど、スポーツをやるとストレス発散になるし、健康にも良いし、自分の生活のリズムができるんです。

それは他のメジャースポーツも同じだと思いますが、このストリート・アクションスポーツももっとたくさんの人に体験してもらって、実際にやってもらって、それを自分の人生の中にリズムとして浸透してくれたら嬉しいなと思います。

そうですよね。世の中にはやりたいことが分からないとか、面白いことが何もないという人たちも少なくないと思うんです。
でもプロ選手の生の声を聞いたり、実際にそのスポーツを知ることによって興味を持ったり意欲に繋がる人も増えると思うので、より広めていって欲しいです。
今は高齢化が進んでいますが、生涯スポーツと言われているくらいなので年齢がいった方でも十分できるんです。サーフィンも実際60歳以上でやられている方もいますし、ダンスもそうですし、いろんなストリート系のスポーツって歳を重ねても始められるんです。

だから僕より上の年代の方にもどんどん挑戦してもらって、楽しんでもらいたいなと思っています。そこでコミュニティも広がりますしね。

スケボーなんて危ないと言っているおじいちゃんとかにやってもらいたいなと思っていて、「ね?楽しいでしょ?」って。理解して一緒にやったら絶対いい社会になると思うんです。

だからダンスもそうですし、パルクールで走ったり飛んだりするのも、そういう歳を重ねた年長者の人たちともやりたいなと考えています。

おじいちゃん、おばあちゃん達がパルクールをやっていたら、僕は勇気づけられます。
かっこいいと思うし、サーフィンとかスケボーも一緒にやってもらって、交わって欲しいんです。

続けることが何よりも大事

ありがとうございます。
最後に、これから起業を目指す人だったり、若者に向けてメッセージをいただけますか?
僕は起業しようと思って起業していないんです。たまたまFINEPLAYというメディア、やりたいことを続けていたら、周りから会社にしたほうがいいんじゃない?と言われたことがきっかけでした。

自分がやりたいことを追求していたら会社を作ったほうがやりやすいとは思うので、今思うと、もう少し早めに起業しても良かったのかなとは思います。

自分がやりたいことがあって迷っているのであれば、僕は踏み出してやってみたほうがいいと思います。別に死ぬわけじゃないし、今の日本の環境だったら絶対なんとかなると思います。
1回失敗したってまたやり直しもきくんだし、立ち上げることは誰にでもできます。

ただ、それを続けること、グロースすることが一番難しいので、それを自分の心が折れずにどれだけやり抜けるかだと思うんです。自分の想いの強さというのは試されると思います。

やるときはやったほうがいいし、想いの部分が強ければ強いほど続けられるんじゃないかということですね。
そうですね。止めたらゼロですけど、失敗は止めなければ失敗じゃないので。

僕は基本ポジティブなので、ネガティブなことはあまり考えないんです。僕が生きている限りメディアはずっとやりますし、僕の意思を継いでくれる人によって永遠的にこのメディアは続くようにしたいと思っていますし、できると思っています。

財満さんの想いの強さを感じました。
いろいろお話を聞かせていただき、ありがとうございました!

編集後記:阿部(TACHIAGE編集部)

スポーツは野球やサッカーだけじゃない。いろんなスポーツを観て、実際にやって、楽しんで欲しいという財満さんの想いが、取材を通してすごく伝わってきました。

今はメディアだけに留まらず、写真展を開催されたり、スポーツTV番組の制作協力をされたりと活動の場をどんどん広げられています。
ストリート・アクションスポーツが今後益々盛り上がっていくよう応援しています!

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