学生団体から始まった就活支援サービス。新卒に特化したマッチングを仕掛ける起業家。 Acroforce株式会社 高橋 飛翔さん

インターン時代に挑戦した就活イベント事業。それが基となり学生団体を立ち上げ、そのまま起業につながった高橋さん。「自ら率先して行動し、宣言通りの結果を出していくことが大切」だと話ます。高橋さんの起業の経緯や起業家としての極意を伺いました。

 

企業と優秀な学生を繋げるイベント

今されている活動について教えてください。

 

現在、東京、大阪、九州、仙台の4箇所で行われる新卒向けのマッチングイベントを開催しています。

 

人物紹介:長堀さん
SEASIDEとTACHIAGEの代表を兼任。どちらの企業も急成長させるために限界を超えて動きまくる行動派社長

 

人物紹介:高橋社長
Acroforceの代表。キャリア支援団体を主催する中で人が集まりすぎたので会社化した、見るからにやり手の社長。

 

いま、新卒の就職活動が売り手市場と言われている中で、企業の人事が良い人材を採用しづらい状況にあります。企業自身の知名度やブランド力の問題から、たとえ良いビジネスをしていてもウェブでは選んでもらえないことが多いからなのです。

 

それを解決するために、リアルのイベントを行い優秀な学生をマッチングする事業を展開しています。

 

このキャリアイベントでは、企業側は採用できる機会になること、就活生側はキャリアに関する気づきやきっかけがもらえることがメリットだと考えています。

 

リクナビ、マイナビのような就活サイトだと、学生の関心やエントリーは大手企業に集中してしまいますよね。

 

企業は名前の大きさだけではないのですが、ブランド力を重要視してしまう学生は多いと思います。ブランドの本質を理解してもらい、それだけでない各企業の価値を理解してもらう必要があると思っています。

 

インターンシップの経験が立ち上げのきっかけに

キャリアカウンセラーなど、進路について相談を受ける専門家もいると思います。

 

弊社では、自己分析がうまくできてない学生のケアにも力を入れています。

 

就活生にはイベントに参加してもらう前に、必ず一人ひとりと面談を行います。就活生のキャリアに関する軸がないと、就活という行為自体が「なんとなくカッコ良いな」で終わってしまいます。

 

その軸をはっきりさせるためにもマンツーマンの面談が必要なのです。

 

アクロフォースグループで全体で約40人いるのですが、会社に務めているのが9人、そして以前立ち上げた団体のメンバーが30人ほどです。このメンバーで面談をするわけです。

以前の団体というのは、学生団体のようなものでしょうか。

 

そうです。学生団体は2年前に立ち上げたもので、当時大学3年生の終わりごろでした。活動内容としては、同年代達のキャリア支援です。始めは、企業に運営費だけまかなってもらい、赤字の中でやっていました。徐々に応援してくださる人も増えてきて、アクロフォースの起業につながりました。

 

大学3年生は、まさに就活を始める時期だと思います。なぜその時期に立ち上げたのでしょうか。

 

それはインターンシップへの参加経験が大きいです。

 

いくつか参加した中でも、事業立案して終わるような、自己満足型のインターンが多かったの印象です。ところが1ヶ月間のとあるインターンシップに参加したときに、事業を作って実行するところまでやりました。「その事業で一番結果を出したチームが優勝する」というわかりやすいものです。

 

この中で、「就活の友達を集めてきてイベントを実施」したところ優勝たわけです。あのインターンシップは今でも、良い経験になったと思っています。

 

そしてそれが今の事業につながっています。

 

行動しながら学んだということですね。

 

立ち上げ当時のメンバーはどれぐらいいましたか?

 

始めは5人で4〜5ヶ月一緒にやっていたのですが、4年生の半ばごろには、「内定者インターン」や「海外に行きたい」「勉強したい」というそれぞれの要望があり分かれてきました。自分はこのイベントへの思いが強くなっていたので、そのまま団体として他の4人から引き継ぐことに。

 

この時にはすでに、自分の働きかけによって内定が決まった学生もいたので、自信もありました。それでもさすがに一人でやるの不安はありました。就活をやめてこっちの道に進む決断をするのが難しかったですね。

 

その中で決め手になったのは?

 

クルーズ株式会社の役員であるモロトさんの言葉が自分の中で大きかったです。インターンの時に接点があったのですが、「結局何がやりたいのか」を聞いてもらったことで自分の気持ちを確かめることができました。

 

「団体の活動も楽しいけど、就職しても良いと思うんですよね〜」と気楽な感じで話していたら、「今の高橋くんを本気で欲しいと思ってくれる人はいないよ」と言われて。

 

そこで目覚めたんですね。

 

そうですね。そこで、もう団体の方に振り切ろうと。

 

そう決めたことで良い縁にも恵まれました。自社の役員である月島とも、この時期に出会って一緒にやることになりました。

 

「就活をやめる」と決めたことが、むしろ市場価値が上がった気がしています。就活にとらわれると、見せ方にこだわり過ぎてしまうんでしょうね。

 

やりたいことを見つけて振り切る考え方が、人事から圧倒的にモテると実感しています。
売ろうとすればするほど、以外と良く受け取ってもらえない。

 

素を見せるから、魅力が伝わったんでしょうか。

 

もちろん、それもあると思います。
さらに団体として活動する中で、人事や役員の人との接点も多かったので、いち営業マンとして会えるのも大きかったです。そういう素の状態を評価してくれて、勧誘の声がかかったりしたのでしょう。

 

やりたいことがあるなら、今すぐに始めた方が良い

今立ち上げて2年で、会社自体は10名ほどですかね。4拠点の集客などはどうしていますか。

 

いまの団体のメンバーは、もともと自社のキャリアイベントの参加者が多いです。イベントを良いと思ってくれて、団体のメンバーになってくれました。

 

なので、4拠点の集客はその子たちがしてくれています。

口コミやリピートで繋がっているのはすごいですね。大学でいうと、どういうところが多いんでしょうか。

 

具体的には絞っていません。
僕自身が学歴高くなく(東洋大学でした)、学歴のみに縛られて欲しくない思いがあります。とはいえ、MARCH以上が8、9割ですね。

 

アクロフォースは、5〜10年後にどんな活動をしていたいですか。

 

今やってるイベントは、新卒のマッチングイベントですが、私たちは「キャリアイベント」と呼んでいます。学生には、就職先を見つけてもらうだけでなく、気づきやきっかけを与えたいと思っているからです。この点については日本一だと思っているので、これからも全力投球します。

 

…とはいえ、このイベントだけではマッチングできない学生もいるのが現状です。将来的には紹介事業も立ち上げたいと思っています。また、より深く、気づきやきっかけを届けたいと思っているので、教育にも幅を広げたいです。

 

学校教育や義務教育の中では習えなかったお金の稼ぎ方、使い方、衣食住に関することなど、いまの社会で大事な教養を学べる機関を作りたいと思っています。

 

「自分のものさしで一人ひとりの幸せを実現する」というのが会社のミッション。このミッションに合っていれば事業を若者に限定する必要はないのかなとも思っています。もっと広がりがあるのではと自分自身も期待しています。

 

このインタビューを読んでいる人の中には、今まさに就活をしている学生や、起業を考えている人もいると思います。

 

やりたいことがあるなら、今すぐに始めた方が良いですね。
起業についても、やりたい思ったらすぐに取り組むべきだと思います。実際にやってみないとわからないことが多いです。起業してから出会うであろう社会人達にも影響を受けながら試行錯誤していけたら良いのかなと思います。

 

早めの行動に尽きますね。本当に困っていたら、助けてくれる大人もいます。
もし起業に失敗しても、人を巻き込む立場になることができて、良い経験になるとおもいます。

 

自ら率先して行動し、宣言通りの結果を出していくことが大切

最後に、高橋さんが起業家として一番大切にしていることはなんですか。

 

コミットすることですね。
言うだけの人ってたくさんいるけど、それは誰もついてこないので、自分自身が率先して行動して結果も出すことが大切だと思っています。

 

採用する企業側にも、就職活動中の学生にもメリットのあるキャリアイベント、素敵です。今後の発展が楽しみになりました。ありがとうございました。

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